2011年2月17日更新
四国に着任して半年が過ぎました。これまで、いろいろな方々と出会い、いろいろな現場を訪問し、四国ってすごい会社、すごい人がたくさんいるぞ!という新鮮な驚き、安心を感じてきました。多くの方にそれを伝えようとしてきました。
四国は産業という視点、生活という視点、いずれから見てもとても魅力的な地域です。もちろんそれはその通りなのですが、日本の経済力、技術力、創造力の将来に対する不安感を頭の片側で考えながら見てみると、魅力に安住していてはまずいと考えずにはいられません。少子高齢化が進み、過疎もますます深刻化していく中で、我々の次の世代にどんな社会を引き継いでいけるのか、そんな問題意識で今の四国を考えてみると、とても自信を持って自分の子どもや孫に引き渡せる状態ではないように思います。ただし、今ならまだ間に合う、何とかなるというのが私の半年間、四国で過ごした現状認識です。
昨年、政府が作った「新成長戦略」、「産業構造ビジョン」の中で、いろいろな転換の必要性が述べられていますが、その中の一つに、「一本足打法から八ヶ岳構造への転換」があります。裾野は広いとは言いながら、自動車産業のような特定の産業に頼るのではなく、尖ったピークがいくつも連結して大きな山を形成する八ヶ岳のような産業構造に転換しなければならないというものです。
ゼロから尖ったピークを作るのは至難の業です。四国にはピークとまではいかなくても、尖った錐のような、厚い壁でも穴をあけ、道を通してしまうような企業、事業がたくさんあります。それも、製造業から農林水産業まで非常に幅広い分野にわたっているのが特徴です。問題はその錐、針が尖っていても四国という器の中にバラバラに並べられていると言うことだと思います。一見、関わりのなさそうな錐や針をどうやってまとめて束にして上に向かって立つようにしていくか、これが我々世代が将来の四国を担う人たちに負っている責任だと思います。
四国経済産業局長 加藤 元彦
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