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潮流

2011年10月6日更新

今更ですが、讃岐うどん

高松に着任して1年あまりがたちました。もともと麺類が好きだったものですから、うどんを楽しみに暮らし始めた訳です。うどんに目覚めたのは20年ほど前、出張で高松に来たときです。夕食の最後に当然のように「うどんでしめないと食事は完結しない。」と(今考えても何か変だなと思うのですが)言われ、勧められた冷たいぶっかけ、東京の立ち食いうどんを物指しにしていた私にはかなり新鮮なショックだったのをはっきりと覚えています。見た目のつややかさ、透明感、つるつる感、噛んだときの歯触り、もちもち感、のどごし、いりこだしの香りが口の中に広がる感覚。うどんだけではなく、麺類全体に対する私の意識が全く変わりました。それ以降、麺類は私にとって胃袋の空間を満たすための増量剤ではなく、味わう対象物になりました。

麺食いといっても、高松で外食するとき、うどんばかりを食べているのではありません。何でも食べる訳ですが、1年暮らしてみてわかったことは高松では他の食事に比べて、圧倒的に「うどん」のレベルが高いということです。東京にいれば日本中、世界中の食事をかなりの高水準で食べることができるし、食材も手に入ります。正直なところ、横浜のあの店の方がいいなとか、新橋のあそこの方が安くてうまいなとか思うことの方が多いです。但し、うどんに関しては価格まで含めて考えると全く勝負になりませんね。

全店制覇とか、今日は何店回ったとか、そういうのには全く興味はないのですが、おいしいと言われるところにはできるだけ行くようにしてきた結果、私なりに好きな店、行きたい店がある程度絞られてきました。

私がおいしいと思う店の共通点があります。比較的若い人がやっている、そこに何かこだわりが見える、ホームページ・ブログなどで丁寧な情報発信をしている、店主がほかの店のことを知っている。他にもありますが、なぜそうなのかを考えてみると、企業経営、製品開発、販路開拓と同じではないかと思うところがとても多く、新たな発見です。

四国経済産業局長 加藤 元彦

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