2011年12月1日更新
今日、12月1日は「映画の日」。映画好きにとっては、割引料金で映画が観られる有り難い日です。もっとも最近では、12月に限らず毎月1日も割引になっているようですので、有り難味が薄れてしまったかもしれません。映画界の説明では、元は明治29年11月25日から神戸で本邦初の映画(と言っても、エジソンが発明したキネトスコープという代物だそうです)が一般公開され、この年から数えて60年目にあたる昭和31年にキリのいい12月1日を「映画の日」と制定し、日本における映画産業発祥の記念日としたということだそうです。
ここ香川では、映画ロケ地の話題に事欠きません。香川を舞台とする作品には、最近話題となった「八日目の蝉」(2011年)や「きな子~見習い警察犬の物語~」(10年)のほか、「ぼくとママの黄色い自転車」(09年)、「めおん」(同年)、そして「UDON」(06年)などがありますし、「曲がれ!スプーン」(09年)、「機関車先生」(04年)のほか、「県庁の星」(06年)、大ヒットとなった「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)等々挙げ切れないほど多くの作品でロケ地になっています。「寅さん」や「釣りバカ」シリーズの舞台になったり、「二十四の瞳」が何度か撮影されたりしたことを思い起こせば、こうしたことが昔もあったことは分かります。しかしながら、老舗観光地などを舞台に紹介した昔のものに比べますと、近年は、ロケ地のモノや人、雰囲気などをそのまま映画の素材に取り上げるようなものが多い気がします。ロケ地が多いということは、そういう地域資源が多いということでもあります。「世界の中心で—」では、防波堤やブランコのような庵治のさりげない、しかし情感のあるロケ地がフィルムツーリズムのメッカとして今でも若い女性などを集めています。
こうしたロケ地誘致の裏には、香川フィルムコミッションの働きがあります。これは全国的な動きでもありますが、ここ10年間くらいの間に各地で急速に広まりました。各地方自治体で財政事情が厳しくなる中、初期投資がハード整備のように必要ではなく、ありのままの地域資源を生かした取組ができることから、近年の「ソフト重視」の観光振興施策の潮流にも合致しています。さらに、フィルムコミッションを地域活動として捉えた場合、経済効果や観光振興のほか、地域活性化に向けた地元人の参加意識の高まり、人材発掘などにも繋がっています。
今日は、映画の日。香川の映画をその土地のモノや人、撮影のウラ側などにも思いを馳せながら観てみたいと思います。皆様も、いかがですか。
香川県総務部長 荒井 陽一
「かがわ経済ナビ」は、経済に詳しい専門家の方々に香川や四国の経済状況、新たな動き、今後の展望などを語っていただく「潮流」。
会計・税務・労務関係の基礎的知識をわかりやすく解説・提供する「指南」。
これらのコーナーで構成し、香川で働く人々のビジネスナビゲーターとして有益な情報を発信していきます。



























