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瀬戸標 せとしるべ

VOL.243 2018年06月21日

あれも欲しいこれも欲しい
もっと欲しいもっともっと欲しい

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

あれも欲しいこれも欲しい もっと欲しいもっともっと欲しい

『食堂』や『酒の肴』等々、四国各地のあんなものやこんなものを、おひと以上に食べてきました。ただ残念ながら千円以下のものばかりであります(笑)。土地の「食」のビデオや写真のプロモーション。最近、なんだか食傷気味でどれもおんなじテイストが漂っていませんか?誌面やテレビで紹介されるいかにも美味しそうな料理を現実に食べてみるとイマイチだったりするのは、本来「味覚」で感じなければわからないことを「視覚」で訴えようとしている無理があるからです。遠くから目当ての店に来てやっと食べた料理が???だった時、ここまで来た悔し紛れで「良かったよ」とネットで友達に拡散してしまい、それが次々と連鎖して二次三次災害を引き起したことないですか?(笑)。芸能人という単にテレビに良く出る人が訪れたお店だからといって「美味しい」の?もっともらしく語られる「秘伝」的解説には、それはむしろ単なる「あなたの拘り」だろうというものが多いんじゃ?ネットでたくさんいいねを押してある料理に一人だけ「そうは思わんけど」と言い放つのは炎上必至。ああ、それほど現代日本の「食」は先入観に左右される繊細で微妙で玉石混淆なものになってしまいました(笑)。

地域における地産地消の思想そのものはこの上なく尊いことです。しかし訪問者からみると、「さっき獲れたとこ」という極端な鮮度価値を別にすれば、「ここでとれた素材だから」「地元の人が料理したから」「一日何個限定だから」イコール「美味しいはずである」というのは、よくよく考えるとなんらロジカルではないことがわかります。これらはイメージからくる勘違いかも?こんな中でも信じて良いものは、「地元ピープル相手に数十年に渡って繁盛している家族経営のお店の看板メニューにはハズレがない(・・・場合が多い。笑)」ということでしょう。それは、永きに渡って地道に営業しているという誤魔化しのきかないファクトだからです。世界からの観光に対して本当に価値ある食のコンテンツは、人々の生活に根ざした裏づけがあってこそのもの。要はそこに育つまでの辛抱が出来るかどうかであります、なにごとも。

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

瀬戸標とは

香川経済界のキーパーソンがあらゆる視点から産業や文化、「いま」と「未来」などを語ります。

讃岐を歩く

よく見ると・・・

夏の終わりに津田の松原を歩く。岩清水八幡宮に立ち寄ると、ねこがお昼寝中。お賽銭を投じても、鈴を鳴らしても、ぴくりともしない。よく見ると「土足禁止」の札の前で、ちゃんと足を浮かせていた。

Photo:T.Nakamura

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