可能性を信じる! 三豊市にAI研究拠点がオープン

MAiZM ~マイズム~

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2019.04.14

東京大学大学院 松尾研究室 みとよサテライト 開所テープカット

東京大学大学院 松尾研究室 みとよサテライト 開所テープカット

 人工知能(AI)を用いて地域課題を解決し、新たな地方創生を目指す「三豊モデル」の拠点となる「東京大学大学院 松尾研究室 みとよサテライト」が三豊市財田庁舎内にオープンした。
 当面は講座等の企画開催によるAI人材育成を軸に据えながら、AIを活用した地域や企業が抱える課題解決の支援、実証実験を順次推進していくという。運営は三豊市、松尾研究室、香川高専の3者が協力し、一般社団法人みとよAI社会推進機構(通称:MAiZMマイズム)が行う。
 4月14日(日)の開所式には、大野敬太郎衆議院議員や広域自治体等人工知能活用推進協議会で連携する三豊市ほかの県内3市3町(丸亀市・善通寺市・観音寺市・多度津町・まんのう町・琴平町)の首長をはじめ多くの関係者が出席。
 昨年からの一連の動きを主導してきた三豊市長の山下昭史氏は、「これからがスタート」と何度も繰り返しながら、「本質的に同じ問題を抱える同士が、皆で一緒に課題に挑戦し、豊かな社会を実現していく」と力強く抱負を述べた。
「可能性を信じられるか」と語る松尾教授

「可能性を信じられるか」と語る松尾教授

 主催者でもある東京大学大学院工学系研究科教授の松尾豊氏は、記念講演において、“眼の誕生”によって進化、多様化した生物になぞらえて、「ロボットに眼ができた」ことでディープラーニングが労働集約型の産業にもたらす価値を説明。また、ハードウェアとディープラーニングの組合せの可能性に触れ、機械や電気に習熟しモノづくりに長けた高専との連携の意義を語った。

 松尾教授は、現在は「新しい産業が生まれるに違いない、大きな変化にある。小さなゴールでは取り組む意味がない。最終的には付加価値=儲けを意識することが大事」という。山下市長の描く「人材育成の過程で課題とのマッチングが生まれ、プロジェクトがスタートしていく」先には、「世界に通用する企業が生まれる可能性もある」と力を込める。

「こうした可能性を本気で信じられるか」

 生産年齢人口の減少により、多くの産業や企業が人手不足に悩みながら将来を模索している。課題が顕在化している地方だからこそ、AI研究拠点への期待も大きい。
 であれば、最後に述べられたこの言葉こそが、“みんなで作り上げるべき社会”へのスタートラインにしなければならない。
当日は香川高専生による教室を開催/小学生がドローン用プログラミングを学習

当日は香川高専生による教室を開催/小学生がドローン用プログラミングを学習

※ MAiZM ~マイズム~ (施設パンフレットより抜粋)
三豊市の「M」と松尾研究室の「M」で、関わる全てのヒトとコトのAtoZ「AZ」を繋ぎ、人工知能「Ai」によって解決していきたい。
語感はmy-ism。三豊独自のエコシステムである「三豊モデル」を、将来は全国展開していきたい。三豊主義(三豊イズム)の主張。
そうした思いに繋げた名前です。

一般社団法人みとよAI社会推進機構

住所
香川県三豊市財田町財田上2171番地1
代表電話番号
0875-23-6120
設立
2019年
事業内容
1.AI人材育成に係る講座等の企画開催
2.地域課題解決のためのニーズシーズマッチング
3.企業課題解決のためのニーズシーズマッチング
4.資金の獲得及び管理
5.AIに係る情報発信
6.参加企業等との情報交換の実施
URL
http://www.MAiZM.or.jp
確認日
2019.04.01

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