看護の日にちなみ、記念講演会を開催

香川県看護協会

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2019.05.15

ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日は「看護の日」。12日を含む週の日曜から土曜までの看護週間には、全国でさまざまな行事が行われる。香川県看護協会では12日に記念講演会を開催した。

講師は徳島県上勝町「葉っぱビジネス」の仕掛人である、株式会社いろどり社長・横石知二さん。人生100年時代といわれる今、地域の人々が元気に過ごせる秘訣を聞き、福祉や地域の看護活動に生かしていこうと講演が行われた。

講演では、葉っぱビジネスを思いついたきっかけや、事業として立ち上げるまでの苦労などを紹介。いくつになっても、どんな人にも「出番と居場所」はある、その舞台をどうやってつくるかについて、コミュニケーションのコツや仕事に向き合う姿勢といったことに触れながら説明した。

当日は看護師、看護学校に通う学生たち、一般応募者など460人あまりが参加した。主催した県看護協会会長・中村明美さんは「少子高齢化が進み、国を挙げて『地域包括ケア』(※)に取り組んでいる今、看護の日をきっかけに改めて私たちが果たすべき役割について考えていきたい」と話す。

県看護協会では、地域包括ケアを支えるため、施設の枠を越えて看護師たちが連携する「看護職連携活動」を2015年から実施している。また、人手不足に悩む看護現場の現状に対しては、各施設で「採用者を大切に育てるプロジェクト」を進める。

中村さんは、若い世代に向け「今日の講演のように、誰にでも居場所はある。まわりと比べてあせらず、自分のいいところを信じて頑張ってほしい。先輩たちがそれを応援する体制もつくっていきたい」という。

※高齢者が住み慣れた地域で人生の最後まで過ごせるよう、医療介護、生活を支えるサービスを提供するシステム

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