香川せとうち地域通訳案内士 認定研修修了者59人が決定

香川県

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2018.11.02

研修の様子

研修の様子

 香川は、2012年から17年までの5年間で、外国人延べ宿泊者数の伸び率が全国1位になった。2016年の瀬戸内国際芸術祭や四国八十八カ所の人気などに加え、中国・台湾・香港・韓国直行便の就航も大きな要因だ。
 これに対し、外国人観光客を受け入れる時に重要な役割を果たす「全国通訳案内士」の数は2018年2月時点で香川に89人。特に需要が多い東アジアの言語への対応が十分ではない。
 そんな中、今年1月に通訳案内士法が改正され、地域で独自に人材育成ができるようになった。県ではさっそく「香川せとうち地域通訳案内士」の養成を開始。まずは、英語と中国語を対象言語として「TOEIC730点以上」「中国語検定2級以上」など一定の基準を設けて希望者を募集、県内、岡山、東京などから98人の応募があった。
 通訳案内士は、言語スキルはもちろん歴史や文化についても知識が必要だ。そのため、観光名所や特産品だけではなく、香川の歴史、交通事情、AEDの取り扱いなどについて研修。実際に栗林公園などに出かけて外国人観光客を案内する時のポイントも学んだ。10月末には、英語48人、中国語11人が研修を修了。修了者は地域通訳案内士として県に登録した上で、有償のガイドとして活動することができる。
 「今後の課題は、登録者の活動の場をいかに広げていくか。旅行業者や観光施設に対しても周知をしていきたい」と県国際観光推進室室長・陶山(すやま)尚志さんはいう。来年度は、韓国語も募集する予定だ。

 また、おもてなしの機運を高めようと、県では飲食店を対象に「WELCOMEマーク」の普及を10月から開始。外国語対応ができることを観光客に意思表示するため、マークの入ったミニのぼりやステッカーなどを配布している。

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