“亥年”設立法人は香川で1,381社

東京商工リサーチ

Research

2019.01.03

2019年の十二支は亥(いのしし)。全国の法人約290万社のうち、亥年の設立は17万9,045社で、十二支のうち亥年の法人構成比(6.1%)が最も少ないことがわかった。香川でも十二支別では亥年の設立が最も少なかった。

※本調査は、東京商工リサーチの企業データベースから個人企業や倒産、休廃業・解散した企業などを除いた289万2,017社から、亥年に設立された法人を対象に抽出、分析した。

設立最古は1911年

香川の亥年設立の法人で、最も設立が古いのは1911年5月の濱﨑産業(株)(高松市)。次いで、1935年1月の(資)高松屋旅館(小豆郡)、同年2月の佐伯製材(株)(高松市)など5社。1947年は(株)桂組(高松市)、鎌長製衝(株)(高松市)など51社。

亥年設立の上場企業は3社。1947年7月の大倉工業(株)(東証1部・丸亀市)、1947年8月のアオイ電子(株)(東証2部・高松市)、1947年10月の四国化成工業(株)(東証1部・丸亀市)。いずれも1947年の設立で製造業という共通点があった。
東京商工リサーチ調べ

東京商工リサーチ調べ

トップ3は上場企業

亥年に設立された法人の売上高(単体)トップは、大倉工業(株)。以下、四国化成工業(株)、アオイ電子(株)の順。トップ10のうち、製造業が6社を占めた。

設立最多は2007年

設立年別では、最多が2007年の438社(構成比31.7%)。次いで、1995年、1971年、1983年と続く。

亥年設立の法人のうち、設立30年未満は746社で全体の約半数(同54.0%)を占めた。一方、100年以上前に設立された法人は1社だった。
東京商工リサーチ調べ

東京商工リサーチ調べ

サービス業他が395社

産業別では、最多はサービス業他の395社(構成比28.6%)。次いで、建設業が268社(同19.4%)、製造業202社(同14.6%)、小売業169社(同12.2%)、卸売業118社(同8.5%)、不動産業93社(同6.7%)。最少は金融・保険業の19社(同1.4%)。

2019年は「己亥(つちのとい)」。植物の生命の力が種子の中に閉じ込められている状態で、次の年にパワーを溜める年と言われる。一方、「猪突猛進」は後先を考えず、猛烈な勢いで突き進む、がむしゃらにやり抜く意味がある。

19年は、20年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けた1年だ。五輪特需が景気を押し上げるのか。人手不足は緩和するのか。それぞれの企業が、様々な課題をもって迎える亥年。大手から中小・零細企業まで、成長への端緒につながる明るい1年になりますように・・・・・・

四国地区本部長兼高松支社長 立花 正伸

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