加盟してよかったと思ってもらえるように

セブンーイレブン・ジャパン 岡山・四国ゾーン マネジャー 高橋 幸成さん

Interview

2017.12.07

大学まで京都を出たことがなかったため、東京の会社に憧れ「変化に富んで世の中への影響力がある」と1987年セブン-イレブンに入社。ところが、2年目に当時店舗がなかった関西への出店立ち上げメンバーとして関西へ異動となった。「せっかく東京で就職したのにと思いましたが、決まったからには関西の礎を築こうという意気込みで臨みました」

知名度がまだ低く、セブン-イレブンの店舗オーナーになりたい人も少ない中、地元の酒屋さんなどを訪ねて交渉しながら、少しずつ店舗を増やしていった。市場調査や地域に合った商品の検討、店舗の売り上げアップのサポートなど、この時の経験が今の自分の基礎になっていると言う。

「当時のオーナーさんから息子さんに代替わりして、長く続けてくれる店舗があるのは嬉しいですね。セブンに加盟してよかったと思っていただくことが、私たちの仕事だと思います」

とにかく挑戦してみる

今でも京都に帰れば仲間とバンド活動

今でも京都に帰れば仲間とバンド活動

ストーンズやザ・フーといった洋楽に夢中になり、高校から大学までバンドのボーカルとして活動、京都の歴史あるライブハウスに出演したこともある。「ずっと音楽をやっていて、運動はほとんどしていなかった」が、赴任した高松は市街から海が近いこともあってふ頭を歩くようになり、やがてサンポートや長い商店街をジョギングするようになった。

走っている時に見る風景が、仕事のヒントになることもある。お盆のころにスーパーの店頭で紙の吊り燈篭を初めて見かけて、さっそく何店舗かで販売した。「じっくり準備して全店舗一斉に販売することも大切ですが、いいと思ったら2~3店舗からでもとにかくやってみることで得ることも多いと思います」

ほかにも、パンとコーヒーのセットで200円の「朝セブン」をやってみたら好評で、四国から全国に広がった。徳島ラーメンの反応が今ひとつだったため、ラーメンの上に載っている具材を丼にしてみたら大人気となった。商品開発や人事の部署にいたこともあったが、お客さんの一番近くで反応を見ることができる営業の仕事が楽しいと言う。

お客さんとの距離を近づけたい

讃岐うどん88カ所巡りのうち、現在38カ所を訪問

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最近は、ドラッグストアでもコンビニで扱う商品を販売している。それに加えてネット通販の台頭など、取り巻く環境は厳しい。そんな中で必要なのは、お客さんとの距離を近づける努力だ。「都市部は駅前や繁華街など“場所”の便利さでお店を選ぶ場合が多いですが、郊外はオーナーさんや従業員さんなど“人”にお客様がつきます。お客様の顔と名前を覚えてきめ細やかなサービスをして、あの人から買いたいと思っていただけるお店が理想です」。地域に溶け込むお店作りのため、オーナーさんを支えたいと意気込む。

石川 恭子

高橋 幸成 | たかはし ゆきなり

略歴
1964年 京都市生まれ
1983年 同志社高校 卒業
1987年 同志社大学文学部 卒業
    株式会社 セブン-イレブン・ジャパン 入社
1988年 京都十条店店長
1989年 福岡西地区OFC
1990年 京都地区OFC
2001年 高槻地区DM
2007年 中国ゾーンZM
2010年 商品部地区MD統括部GM
2017年 岡山・四国ゾーンZM

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