会う人の数だけチャンスがある

セコム 四国事業部長 稲葉 誠さん

Interview

2015.05.21

「冬は意外と寒いんだなというのが率直な感想です。開放的な雰囲気で住みやすいとも思いますね」。2014年7月に四国事業部に着任し、2回目の単身赴任となった。横浜出身で自宅も家族も横浜だ。

青春時代を過ごした鎌倉

野球が好きで、高校野球の古豪である中高一貫校の鎌倉学園に進学。当時、野球部員は50人ほどで、レギュラー争いは厳しいものだった。高校では上には上がいると痛切に感じ、プレーするよりも観戦する方へ。今でも高校野球の神奈川県大会を見に行く。

「ピッチャーとバッターの駆け引きといった個人プレーと団体の連携プレーのミックスが面白いところ。何が起きるか予想出来ませんからね」。今の趣味と言えばゴルフ。「止まっているボールの方が向いているのかも」

青春時代を過ごした鎌倉へ大人になってから訪れると、まちの表情が違って見えた。お寺や路地の甘味処を妻と巡り、新しい発見ばかりだった。1年に2回出掛ける家族との旅行も楽しみの一つ。最近では伊豆や長野、沖縄へ出掛けた。出来る限り愛犬のベル君も一緒だ。「月2回ほど横浜の自宅に帰りますが、ベルが一番喜んでくれますね。キャバリア・キングチャールズ・スパニエルという犬種で、人懐っこいんですよ」

沖縄の離島や、仕事で訪れたことのあるベトナムやインドネシアなど東南アジアも旅してみたい。学生時代には中型バイクでツーリングを楽しんでいた。「また乗ってみたいですね」

努力と自信と感性

大学卒業後は流通業に携わり、25歳でセコムに転職した。当時、慣習にとらわれず新しいことにチャレンジするセコムの方針に引かれた。意欲があれば、チャンスが与えられたという。そして30歳で神奈川県海老名市にある営業所の所長に。メンバーは8人で、営業や管理、あらゆることを経験しながら覚えられた。

「仕事に必要なのは努力と自信と感性。チャンスの風が吹いた時にそれを感じられるかどうかが大切なのでは」。営業では多くの人に会う。会う人の数だけ、学ぶ場があると捉える。「会った後も関係を大事にしていると、それが自分の財産になります」

「安全・安心・快適・便利」がセコムのキーワード。「安心して暮らせるまちづくりに貢献し、困った時に思い浮かべてもらえるような存在になりたいですね。高齢化、南海トラフ地震など四国地域の課題や不安の解消にもセコムのノウハウを生かせれば」

かつてはセキュリティーと言えば、建物への侵入を防ぎ財産を守ることだった。今は建物だけでなく個人や情報も守る。高齢者向け救急時対応サービス「セコム・マイドクタープラス」もその一つ。携帯電話・GPS・通報の3つの機能を備えた端末で、通報システムを使うと緊急対処員が駆け付ける。「情報セキュリティーの分野はもちろん、病院との連携なども積極的に行っています。施設や個人宅、社会全体にとって、防犯や防災といった複合的な機能を持つシステムとして必要とされれば」

1964年の東京オリンピックで、セコムは会場の警備を担当したそう。「2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも何か貢献したいですね」

稲葉 誠 | いなば まこと

略歴
1962年8月 神奈川県横浜市生まれ
1985年3月 東海大学教養学部 卒業
1987年9月 セコム株式会社 入社
1998年11月 神奈川本部 藤沢中央支社長
1999年10月 神奈川本部 業務部長
2006年11月 西関東本部 業務部長
2008年6月 西関東本部 埼玉統轄支社長
2010年10月 本社 営業開発部長
2014年7月 四国事業部長

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