四国の未来を考える、若手100人がワークショップ

四国財務局

News

2019.02.20

 2月16日、四国財務局主催で若手職員や公務員、会社員が集まりワークショップが開催された。中心となったのは、地方創生支援のために四国財務局の若手職員が2015年、自発的に立ち上げたプロジェクトチーム(以下、若手PT)のメンバー16人だ。
 若手PTではこれまで、香川大学と連携した空き家活用の民泊アイデアで「地方創生政策アイデアコンテスト」の最優秀賞を受賞したほか、シンポジウムや若手経営者を招いたフォーラムなどを実施してきた。

 これらの活動を踏まえ、同年代の横のつながりをつくり、より主体的に「地域のために何ができるか」を考えることを目的に、少人数のグループで自由に対話するワールド・カフェ形式でワークショップを行った。
 冒頭のゲストトークでは、香川の魅力を国内外に発信しているジェレミー・ラニグさんが、空から見た香川の写真集を自費出版したり、讃岐うどんの種類や注文の仕方を紹介したポスターをつくったりした活動を紹介。「まずは小さくても始めること。楽しみながら続けていると、一つのことが次につながる」と話した。
 その後、グループに分かれて参加者が意見交換。「四国の好きなところ」「最も見たい四国の未来の姿」「今日出会った仲間と何か始めるとしたら」というテーマごとに、グループメンバーを入れ替えながら議論した。
 ワークショップの最後には、議論した意見を全員で共有。「地元から世界的な大企業が育つことが夢だが、一朝一夕には実現しない。PTAのような地域の集まりでビジネスマインドを広げていくといった小さな取り組みから始めたい」「とにかく大勢がつながるeスポーツ大会を四国で開く」「鉄道を利用した婚活支援事業で四国の少子化を解決」などのアイデアが生まれた。
 参加者からは「各県を転勤している人と話をすると、地元では当たり前だと思っていたことが魅力になると気づいて新鮮だった」という声が上がった。
 若手PTのリーダー、前橋真優さんは「地方公共団体の人から悩みや地元への熱い思いを聞くことで仕事への意識が変わりました。ネットワークを広げ、地元の人も巻き込みながら今後も活動を続けたい」と話す。

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