超微細な「ハニカム構造」は環境問題の改善にも役立っている

長峰製作所の「マイクロハニカム」

Interview

2021.10.07

白金触媒を利用して一酸化炭素などを酸化するハニカム。ストーブなどに利用される

白金触媒を利用して一酸化炭素などを酸化するハニカム。ストーブなどに利用される

「ハニカム」は英語で「ハチの巣」という意味。ハチの巣のような六角形のほか、四角などの図形が隙間なく並んでいる構造の部品を「ハニカムコア」という。

超、細かい金型を作れるのが強み

ハニカム構造の金型と成形された製品のイメージ

ハニカム構造の金型と成形された製品のイメージ

長峰製作所では、主にセラミックスを使ってハニカムを製造している。セラミックスは金属より硬く酸化しにくい、熱にも強い。ただ、硬度が高い分金属に比べて加工が難しく、複雑な形、微細な製品はなかなか作れないといわれている。

ところが、長峰が作るセラミックスのハニカム製品はどれも驚くほど精密だ。中でも「マイクロハニカム」は、四角い穴の大きさが0.2mm。直径1cm×長さ1cmほどの筒の上面から底面まで、約2000の穴が等間隔で貫通していて、穴はルーペを使わないと見えない。

ここまで細かいハニカム構造が実現できるのは、ハニカム材を作るために欠かせない「金型」を作る技術が高いから。ハニカム構造材は、格子状にスリット加工された金型に、柔らかくしたセラミックスをところてんのように通して作る(図1参照)。1㎠あたり300本の切れ込みが格子状に入った金型を作れる技術のおかげで、同業他社から金型の注文もあるという。

長峰はさまざまな大きさ、形のハニカムを作っており、車の排ガスを無害化するフィルターとして使われているハニカム材もある。このハニカム材は、格子状になったフィルター表面に触媒となる物質が塗られており、排ガスがフィルターを通ると、フィルター表面に塗られているプラチナなどの貴金属と有害ガスが化学反応を起こして無害な物質に変わる。

一方、マイクロハニカムは、熱交換に関する製品への利用を目指して実験が進んでいる。近い将来、長峰の精密なハニカム材を使った画期的な製品が生まれるかもしれない。

株式会社 長峰製作所

住所
香川県仲多度郡まんのう町岸上1725-26
代表電話番号
0877-75-0007
設立
1968年
社員数
90人
沿革
1911年 1月 大阪市で故長峰松之助が木型工場として設立

1942年 4月 香川県仲多度郡満濃町四条に移転

1968年 11月 有限会社長峰製作所設立

1981年 7月 株式会社長峰製作所に組織変更

1985年 4月 現在地に工場新築移転
事業内容
・金型の設計、加工、組立

・精密セラミックス製品の製造、販売

・ハニカム触媒・吸収剤の製造、販売

・特殊プレス部品の製造、販売
資本金
1億円
地図
URL
http://www.nagamine-manu.co.jp
確認日
2021.09.06

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