スマホやパソコンに欠かせない電子材料を製造

讃岐化学工業の「ファインケミカル」

Interview

2021.11.18

世界最先端の電子材料を香川で

ファインケミカル(精密化学品)とは、化学合成によって製造される物質で、特に最先端の専門的な用途に使用されるもの。讃岐化学工業は1950年の創業以来、大手化学品メーカーなどから化学合成を請け負い、様々なファインケミカル製品を製造してきた。農薬、医薬など時代とニーズに合わせたものづくりをしており、現在、生産の8割を占めるのが「電子材料」だ。

電子材料は、半導体や液晶ディスプレイに使われるもので、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器製造に欠かせない。新たな電子機器が生まれるたびに、新しい材料が必要になる。変化のスピードも速く、迅速で小回りの利く対応が求められる。常に「顧客の求める品質をいかに工業的に実現するか」を考えなければならない。

讃岐化学工業のファインケミカル製品は、どこでもできるものではない。難しいリクエストも多く、「複数の工場で断られた」という企業もやってくる、受託合成の「駆け込み寺」のような存在になっている。まだ世に出ていない物質、世界最先端の材料を手掛けることも少なくない。ものづくりの「川上」に位置し、日本のみならず世界のものづくりを支える。

「技術者」が活躍する現場

品質検査室

品質検査室

讃岐化学工業の工場は、いわば「大きな実験室」。分量・温度・圧力など細かな条件と手順を守り、品質を一定に保つ。品質の安定には「設備」と「人」がものをいい、そのための設備投資を積極的に行う。製造設備はもとより、同様に大きな役割を果たすのが「分析機器」だ。化学反応の進行を確認したり、不純物をppt(1兆分の1)単位で検知したりする。充実した分析機器と、それらを取り扱う技術力がなければ、顧客の求める品質には応えられない。

開発部門は、顧客の希望する化学製品が、自社の設備で製造可能かを検討し、現場に引き継ぐ。製造部門は、主に設備のオペレーションを担うが、機械を操作するだけでなく、自分で考えることも必要だ。工場で働くのは「オペレーター」ではなく「技術者」だ。製造業というとライン作業が思い浮かぶが、讃岐化学工業は異なる。製造工程の最初から最後までを、2人一組で担当する。専門性が高いため、人材育成にも力を入れており、社内で基礎化学や設備、安全管理の勉強会をすることもある。

受託合成では、特に新しい仕事を軌道に乗せるまでは困難が付きもの。だが、やり遂げた時、自己満足で終わるのでなく、顧客の満足度も高く、会社と会社の間に信頼関係が生まれたと実感できると、充実感は大きい。目指すのは、泥臭い仕事もさらっとこなせる会社だ。

讃岐化学工業株式会社

住所
香川県高松市朝日町4丁目12-44
代表電話番号
087・851・8836
設立
1950年
社員数
43人
事業内容
【ファインケミカル薬品の製造および販売】

大手化学メーカーより委託され、電子材料や医薬品等、様々な用途に使用されるファインケミカル(精密有機化学品)を合成しています。
地図
URL
http://www.sanukikagaku.co.jp/
確認日
2021.09.30

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