一人一人に合わせた案内で
安心の空の旅を

高松商運 航空部旅客チーム 森 樺音(かのん)さん

column

2026.06.04

「飛行機を見るとワクワクする」。そんな幼い頃からの憧れを仕事にした森さん。カウンターでの搭乗手続きやゲート業務、保安検査場での案内など旅客業務を担い、多くの利用者を空へ送り出している。

徳島県出身。長崎県の大学で国際経営を学び、就職活動に臨んだが、当時はコロナ禍で航空業界の採用がほぼゼロ。福岡県の大型商業施設に就職し、水産売り場で働きながら海外勤務も視野に入れていた。それでも「英語を使いたい」「空港で働きたい」という思いは消えず、四国の空港で求人を探し、高松空港への転職を決めた。

2025年4月に入社、まずは座学が始まった。WCH(車椅子利用者)、WCHR(長距離歩行は困難だが階段昇降は可能な利用者)、WCHS(階段昇降が困難な利用者)…。目にしたことのない略語の数々を、単語帳を作り一つ一つ覚えていった。「受験勉強みたいに勉強しました」と笑う。羽田空港のトレーニングセンターでは、CAやパイロットも利用する訓練施設で、模擬ゲートや端末を使った実践研修を受けた。高松空港に戻り、OJTを通じて業務項目を一つずつ習得。カウンター業務からゲート業務へと担当範囲を広げていった。

高松空港は霧による欠航や遅延もあり、イレギュラー対応に追われることも少なくない。「お客様から厳しい言葉をいただくこともあります。でも、飛行機を安全に飛ばすため」と気持ちを切り替える。

働き始めて1年、少しずつ余裕も生まれてきた。ビジネスマンには簡潔に、不慣れそうな利用者には丁寧に―。相手に応じて対応を変えられるようになってきたという。不安そうな人には自分から声をかけ、シニア割引やアンダー25割引を案内することもある。「その人に合った対応ができた時が、一番うれしいですね」とほほ笑む。

大学時代に学んだ英語も、外国人利用者への案内で役立っている。今後は、飛行機に搭乗橋を接続する資格取得も目標の一つ。「もっと知識を増やして、お客様にも同僚にも頼られる存在になりたい」と前を見据える。

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