テストには、「試験片」と呼ばれる素材の小片を用いる。正確性を保つため、試験片の形状はJIS規格やISO規格などに基づいて厳密に定められている。試験片は素材を専用の刃物で規定の形に打ち抜いてつくることが多く、抜型刃物にも高い精度が求められる。
ハガタ屋は1967年創業、紙封筒用の刃型でニーズを築き、現在は試験片の抜型刃物で全国トップレベルの評価を得ている専門メーカーだ。刃そのものの切れ味はもちろん、まっすぐ打ち抜くのが難しい厚いプラスチック板や、刃物に高い耐性を持つケブラー繊維のような特殊素材など、さまざまな特性に合わせて「正確に打ち抜く」抜型刃物を次々と開発。鋭い刃に直接触れない安全性の高さも実現し、取得した特許は11件、抜型刃物の意匠登録は8件に上る。
試験片に着目してニーズ拡大に取り組み始めたのは、8年ほど前。ゴム・プラスチック系の化学業界と大学を中心に地道な営業活動を展開するかたわら、かがわ産業支援財団の販路開拓支援も活用し、全国の展示会や学会などにも精力的に出展した。これまでに上場企業約160社、大学25校への納入実績があり、昨年は半導体や宇宙航空分野からの需要も新たに生まれた。試験片用抜型刃物の精度の高さが評価されて「現場で使う刃物も作ってほしい」と打診された例も少なくない。
「できないという言葉が嫌いなんです。長年の経験に基づく日々の研究で、できるまでやるのがモットー」と、代表の喜岡達さん。創業者であり、現在も開発の要となっている技術者だ。「どんな産業分野にも、試験はつきものです。ハガタ屋の刃物でなくてはならないと信頼してくれる企業を、さらに増やしたい。幅広い業界にニーズを拡大し、目標は抜型刃物で『日本を押さえる』こと!」と、意気込みを語った。
株式会社ハガタ屋
0879-25-3121
株式会社ハガタ屋
- 住所
- 香川県東かがわ市松原1780-6
- 代表電話番号
- 0879-25-3121
- 設立
- 1967
- 社員数
- 8人
- 事業内容
- 鍛造火造り抜型(3D含む)の製作販売、省力化プレス機械(手動、油空圧)の企画・販売
- 地図
- URL
- http://www.hagataya.co.jp/
- 確認日
- 2026.07.02
おすすめ記事
-
2009.07.02
自動車メーカーも頼る。
世界に誇る職人の技ハガタ屋 代表取締役 喜岡 達さん
-
2025.09.04
こんにゃくの健康機能を備えた、新たな植物性食品原料
ハイスキー食品工業株式会社
-
2025.08.07
豊かな刺しゅう表現に込めた「地域のものづくり」の誇り
タナベ刺繍
-
2025.06.19
挑戦し続けて伝統を守る、老舗蒲鉾店の「最高級品」
有限会社熊野蒲鉾店
-
2025.03.06
機能性関与成分配合で健康志向に応える
マルキン食品株式会社
-
2025.02.20
現場目線のシステム開発で生産性を向上
高橋 慶多(たかはし・けいた)さん/オリエンタルモーター株式会社 高松カンパニー システム推進課
-
2025.02.06
常に初心に戻るものづくり、技術の継承に意欲
松本一代(まつもと・かずよ)さん/株式会社レガン 開発課
-
2024.10.17
日産約20トンの製造を支える高い設備力
株式会社さぬきシセイ
-
2024.08.01
「ものづくりが好き」が拓いたエキスパートへの道
造田拓也(ぞうた・たくや)さん/株式会社三祥 製造一課第2グループリーダー
-
2023.12.07
抜群のリーダーシップで人材育成にも注力
廣瀬聖士(ひろせ・せいじ)さん/フジタ自動車工業株式会社 製造部部長
-
2023.10.05
職人一徹70年、熱交換器誕生の立役者
沖野義則(おきの・よしのり)さん/株式会社サンテック 製造部














