高松市南部クリーンセンターの焼却施設(写真提供:高松市環境局)
県内の最終処分場は18年以内にいっぱいに
私たちの家庭から出たごみのうち、リサイクルできないごみや燃やせないごみ、さらには燃えるごみを焼却施設で燃やした後の残渣(ざんさ)も、最終処分場に埋め立てられている。県内にはこの最終処分場が11施設あるが、令和5年度末時点での残余年数はわずか18.7年。最終処分場は容易に新設できないため、今ある処分場を少しでも長く使うために今すぐごみを削減することが重要な課題となっている。
ごみの減量と環境負荷の低減、キーワードは「循環」
日本では家電リサイクル法や自動車リサイクル法など資源循環に関する多くの法律があり、製品ごとに適正な処分方法が定められている。「東日本大震災以降、太陽光発電パネル設置の動きが一斉に広がりましたが、それがもうすぐ耐用年数を迎えます。そうすると太陽光パネル大量廃棄時代に備えて、また新たな法律が制定される。そうやって、世の中の状況に合わせて法律が整備されてきた」と話すのは環境省四国事務所の石川泉さんだ。ほかにも、「超高齢化時代に紙おむつのごみが大量に発生することを見越して、使用済み紙おむつをリサイクルする方法も各事業者での研究が進んでいる」という。ごみは人間の経済活動や社会の状況と密接に関係しているからこそ、私たち一人ひとりが自身の行動を見直す必要があると言えるだろう。
消費者も事業者も、ともに意識と行動を変えていく
こうした行政や企業の動きとあわせて必要なのが、消費者の行動変容だと前出の石川さん。これまでにもレジ袋有料化を機にエコバッグを持ち歩く人が増えるなど、消費者の行動変容を促す仕組みや制度が作られてきたが、これからは消費者と事業者がともに新たな市場を作っていく必要があるという。「消費者が過剰包装された製品を避けたり、リサイクル素材を使った製品を選んだりすることで、環境に配慮しない事業者が自然と市場から排除されていく。そして今後は、環境に配慮された製品を選ぶ消費者と、地域の資源を活用して持続可能なビジネスを探る事業者とで、リユースやリサイクルを前提とした新しい消費市場を作っていくことが求められる」という。
持続可能な循環型社会の実現に向け、私たちが今日からできることはたくさんある。まずは自分が住んでいる地域のごみがどう処分されているかを知り、自宅のごみが正しく分別されているか確認してみてはどうだろうか。
ジモティースポット高松うみまち商店街店
WSワークショップ
●住んでいる地域のごみの分別ルールを知っていますか
●普段の生活のなかで自分がごみ削減のためにできることを考えてみましょう
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