日本の漫才をフィンランドで披露
高校生たちが感じた「笑いに国境なし」

大手前高松高校 英語お笑い研究部

Interview

2026.08.06

笑顔とポーズにも漫才コンビらしさが光る邑地秀一郎先生、吉嶋一葉さん、山下万悠里さん、稲澤翔平さん

笑顔とポーズにも漫才コンビらしさが光る邑地秀一郎先生、吉嶋一葉さん、山下万悠里さん、稲澤翔平さん

「日本の漫才は、世界に通じるのか」。大手前高松高校の「英語お笑い研究部」に所属する生徒と先生が今年6月、フィンランド・ヒュビンカー市で開かれた日本文化フェスティバル「HyPeCon(ヒュペコン)」に参加した。同イベント内の「Manzai Contest」では、同部顧問の邑地秀一郎先生と部長の吉嶋一葉さんによるコンビ「二者面談」がゲスト出演。さらに稲澤翔平さんと山下万悠里さんによる高校生コンビ「ねばとろ」も、翌日の屋外ステージでフィンランド語による漫才を披露した。

同部は、吉嶋さんが中学3年生の時に邑地先生と漫才を始めたことをきっかけに発足。M-1グランプリやハイスクールマンザイ、文化祭や地域イベントなどを活動の場にしながら、最近は英語などの外国語も交えた「世界に開くお笑い」にも挑んでいる。今回の遠征は、フィンランドで漫才大会を主催している現地在住の邦人と、邑地先生がSNSでつながったことから動き出した。高松市文化芸術支援事業に採択されたものの、渡航費の高騰という課題もあり、生徒たちはクラウドファンディングによる資金調達に挑戦。約1カ月で130万円を超える支援を集めた。

本番までの準備期間はわずか数週間。両コンビがこれまで披露してきたネタを翻訳し、現地の文化に合わせて調整した。4人はフィンランド語で吹き込んでもらった音声を何度も聞き、せりふを丸暗記。出発当日まで練習を重ね、現地でも本番ぎりぎりまで仕上げたという。

迎えた「Manzai Contest」では会場が超満員となり、「二者面談」の漫才に大きな笑いと拍手が起こった。翌日の屋外ステージに立った「ねばとろ」も、サンタクロースやサウナなど現地の人にもなじみのある要素を盛り込みながら、自分たちらしいテンポで会場を沸かせた。吉嶋さんは「言葉の壁を越えれば、自分たちの面白さは海外でも通用するんだと分かりました」と確かな手応えをつかんだ様子。稲澤さんも「海外で漫才をするのは大きな壁だと思い込んでいたけれど、思ったよりも壁はなかったです」と笑顔を見せる。山下さんは「無理かもしれないことも、挑戦すれば乗り越えられると自信がつきました」と目を輝かせていた。

「挑戦しようと思った時、人はやらない理由を探しがち。失敗してもいいから踏み出すことで、人生をもっと面白くしてほしい」と、邑地先生は吉嶋さんたちの成長に期待を寄せる。フィンランドでの漫才披露は生徒たちにとって、お笑いに国境や言語の壁はないと肌で感じる貴重な機会となったようだ。

大手前高松中学・高等学校

住所
香川県高松市室新町1166
代表電話番号
087-867-5970
設立
昭和32年
学科
全日制…普通科
生徒数
中学148人、高校682人
地図
URL
https://www.otemae.net
確認日
2022.12.15

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