飯野山と正規分布

日本銀行 高松支店 支店長 稲村 保成

column

2026.08.06

心の目にはみえる飯野山の確率分布

心の目にはみえる飯野山の確率分布

飯野山を見ると確率分布を思い出します。特に高松道を西から高松市へ戻る途中に見える左右対称の姿は、私の心の目では正規分布そのもの。妄想ではありません。確率分布とは様々な事象の起こりやすさを示し、連続的な値の場合は曲線の下の面積が確率になります。正規分布はその代表格であり、平均付近が最も起こりやすく端に向かうほど確率が小さくなる、まさに飯野山のような形です。
分布による事象の確率の違い

分布による事象の確率の違い

しかし、現実の分布は歪んで尖っているため裾が厚く、稀な事象がもっと起きやすいとも言われます。確かにリーマンショック、欧州債務危機、コロナショック、ウクライナ紛争、中東情勢の緊迫化など、”めったに起きないはず”の出来事は何度も金融市場を揺らしました。ナシーム・ニコラス・タレブは、これら事象をブラックスワンと呼んだ上で、予測の外側にある出来事こそが世界を動かし、しかも人々はそれを事後的にもっともらしく解釈する結果、不確実性を見誤ると警鐘を鳴らしました。

でも飯野山を眺めていると、そんな堅苦しい話はどこかに消えてしまいます。そう思っていたら、丸亀城のお濠で優雅に泳ぐ黒鳥に出会いました。ブラックスワンは金融市場だけでなく、讃岐にもひっそりと棲んでいるようです。
携帯で撮った丸亀城の黒鳥

携帯で撮った丸亀城の黒鳥

日本銀行 高松支店 支店長 稲村 保成

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日本銀行 高松支店 支店長 稲村 保成

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