新工場で自社ブランドの製造を強化

マルシン

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2019.11.24

新しい製菓工場

新しい製菓工場

製菓・土産品卸売りのマルシン(三木町)の新しい製菓工場が、11月13日に完成した。

1969年に創業した同社は、土産品の卸売りをメインに手掛けてきたが、2016年に製菓事業に参入した。OEM(他社ブランドの製造)に加えて、自社製品の開発にも力を入れる。主力商品はミルク饅頭とダックワーズで、四国4県と東京を中心に販売している。

製菓事業に参入したのは、観光客の「お土産離れ」も理由の一つだが、柔軟な商品開発を行うためでもあった。代表取締役の吉田宏樹さんは「例えば県産品を使った新しいお菓子を開発したいとなった時、他社に作ってもらうとロットが大きくなりすぎてしまう。それなら思い切って自社で作ろうと考えました」と話す。従来の工場では手狭になり、このたび製菓工場を新築し、オーブンを増設した。製菓場と検品などの作業場が連携しやすい効率的な構造にもなったという。

工場のスタッフにはパティシエが2人いる。「機械では再現できず、職人の手作業が必要な工程もあります。機械と職人の技術の融合で、美味しいお菓子を作っています」と企画広報室の吉田将梧さん。瀬戸内レモン味のダックワーズや、高瀬茶を使ったミルク饅頭など、今後も地元の材料を使ったお菓子作りをしていく。

毎月第3土曜日の10~13時には、マルシン本社敷地内で「お菓子のアウトレット」を開催。割れたり欠けたりして出荷できなかったお菓子を、割引価格で販売している。多い時には近隣住民が200人ほど集まるそう。次回の開催は12月21日(土)を予定している。
瀬戸内レモンのダックワーズ(左)と高瀬茶のミルク饅頭

瀬戸内レモンのダックワーズ(左)と高瀬茶のミルク饅頭

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