日々の安全を積み重ね 地域の安全に貢献したい

ALSOK(アルソック)香川支社長 藤田 亮さん

Interview

2021.02.04

2020年12月、香川県内の小学校でALSOK(綜合警備保障)の「ALSOKあんしん教室」が開催された。同教室は、地域貢献の一環として04年から始まった取り組みで、全国で約160万人の小学生が受講。登下校や一人で留守番をしているときの防犯、インターネットのトラブル、AEDでの心肺蘇生など、学年に応じて多彩な授業が行われる。

ALSOKあんしん教室の様子

ALSOKあんしん教室の様子

藤田さんも、当日はガードマンとともに授業に参加し、安全への意識を高めてもらった。「児童の皆さんが、真剣に聞いてくれてやりがいがありました。それと『ALSOK』と聞いて、CMのハンドサインをしてくれる子もいたので嬉しかったですね」

時代のニーズに合わせて

ブランドロゴやハンドサインへの思いは、広報部門でブランディング業務に携わったことで、より強くなった。「ALSOKという名前は、ありがたいことに多くの方に知っていただいている。ただ、防犯以外の分野でも、暮らしを支えるサービスがあることを、もっと伝えたいと思っています」

ALSOKといえば、ホームセキュリティや企業向け機械警備のイメージが強い。しかし、時代によって変わる安全安心へのニーズに対応するサービスも増えている。

例えば、コロナ禍で在宅勤務が進んだオフィスや時短営業で無人になった店舗で、スマートフォン等から社内や店内の様子を確認できるシステム。CO2濃度を測定するセンサーを追加することで換気のタイミングを知らせてくれるサービスも開始した。

香川でも進む高齢化には、日々の安否確認情報を離れて暮らす家族に知らせ、急な体調不良の時には駆けつけるといった「みまもりサポート」。「システムも大きく進歩していますが、24時間365日活動するガードマンに高齢者介助資格を取得させるなど、人を通じたきめ細かいサービスにも取り組んでいます」

信頼を高める

香川県警察との協定締結式

香川県警察との協定締結式

ガードマンを経験後、法人や商業ビルのセキュリティのプランニング、広報部門とキャリアを重ねたが、地方への赴任は香川が初めてとなる。「地元の方は当たり前かもしれませんが、海の近くで仕事ができる環境は新鮮です。あと、年末にスーパーであん餅が並んでいるのが不思議だったんですが、あん餅雑煮を知って謎が解けました。お店で食べてみたらおいしかったですね」

赴任中は、地域での活動を通して課題をくみ上げ、それに対して何ができるか考えていきたいという。21年1月には、香川県警察と「犯罪のない安全安心なまちづくりに関する協定」を締結し、地域のみまもり活動に力を入れる。「地域ならではの課題に向き合う中で、もしかしたら、香川発のサービスが生まれるかもしれない」

安全安心は、目に見える商品ではない。けれど、「社会のあらゆる分野で安全安心への取り組みを地道に積み重ねていくことで、地域に必要とされる。香川でも「ALSOKに頼めば大丈夫、と多くの方に思っていただけるよう、地域の安全安心に貢献していきたいです」

石川恭子

藤田 亮 | ふじた あきら

略歴
1977年 静岡県生まれ
2002年 綜合警備保障株式会社 入社
    多摩支社
2010年 多摩支社営業課長
2012年 法人営業第一部
2014年 法人営業第一部第一営業室 課長代理
2015年 同 第二営業室 課長代理
2017年 広報部広報第一課長 兼 広報第二課長
2020年 香川支社長

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ