「讃岐提灯」の魅力を広める

香川大学 学生プロジェクト TERASU

Interview

2021.02.18

以前に開催した「屋島山上ちょうちんカフェ」

以前に開催した「屋島山上ちょうちんカフェ」

香川大学の学生プロジェクト「TERASU(テラス)」は、伝統的工芸品である「讃岐提灯」を使ったイベントやワークショップを行う。メンバーが提灯を作って展示をしたり、和紙と竹ひごで手軽にできる「折り提灯」の作り方を教えたりしている。提灯の中に簡易的な照明器具を入れて、明かりを灯す。「提灯のきれいさに魅了されています。こんなにもすてきな讃岐提灯をもっと広めたい」と、リーダーの経済学部2年・河本栞里さん。「讃岐提灯で香川の魅力を照らす」がプロジェクト名の由来だ。

TERASU誕生のきっかけになったのは、瀬戸内国際芸術祭2013。経済学部・教授の西成典久さんが、高松で夜に楽しめるコンテンツとして、屋島のナイトツアーを企画した。その際に明かりとして提灯を使ったところ好評だった。その後2015年に「夕夜景」を生かした屋島の活性化プロジェクトに携わることに。「また提灯を使いたい、せっかくなら讃岐提灯を」と考え、製造・販売を手掛ける三好提灯店(高松市)の協力を得て、活動が始まった。

16年から年に1度、夏に期間限定で「屋島山上ちょうちんカフェ」をオープン。讃岐提灯を使った店内のディスプレイや調理・接客などカフェの運営をTERASUと西成ゼミの学生が手掛ける。20年の「カフェ」は中止したが、感染対策を施してワークショップは随時開催している。小学校から「修学旅行に行けなかった代わりに、思い出づくりとしてワークショップを開催したい」といった依頼もある。

20年10月には、初めて石清尾八幡宮(高松市)とのコラボイベントを開催。神社の階段に讃岐提灯を展示した。家庭でも提灯作りが楽しめるよう「おうちキット」を開発。ゆくゆくは販売したいと考えている。「明かりが灯った提灯は本当にきれい。コロナ禍でもできることを実現していきたい」と、副リーダーで同学部2年の服部郁実さん。西成さんは「展示やワークショップの依頼があるのはとてもありがたいこと。コロナ禍でも、新たなつながりが生まれています。地域の方々と一緒に、新たな挑戦をどんどんしてほしい」と期待する。
河本栞里さん(左)と服部郁実さん

河本栞里さん(左)と服部郁実さん

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香川大学学生プロジェクトTERASU

活動内容
讃岐提灯を使ったイベントやワークショップの開催
所属人数
13人
SNS
Facebook、Twitter、Instagram
確認日
2021.02.18

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