憧れだった レンジャーとして全国へ

中国四国地方環境事務所 高松事務所長 宇賀神 知則さん

Interview

2018.03.01

サミット、原発、多様な仕事

大学時代、ラグビー部で

大学時代、ラグビー部で

1995年に入庁。2年目には、たった一人で山陰海岸国立公園(鳥取県)の管理官事務所へ。公園の保全活動やイベントの企画に奔走した。その後も東京、群馬、北海道、栃木、福島などで勤務。2002年には国土交通省へ出向し、04年には環境省の大臣政務官秘書官を務めたことも。06年に北海道事務所に赴任し、08年の北海道洞爺湖サミットにも関わった。環境省の施設であるビジターセンターで首脳夫人らのツアー、林野庁や国土交通省などと連携したイベントを開催した。

前任地の福島では、忘れられない経験をした。11年に起きた福島第一原子力発電所事故。除染で取り除いた土や放射性物質に汚染された廃棄物を、最終処分するまでの間、安全に管理・保管するために設置される中間貯蔵施設で、初代の事務所長を務めた。「事故で国への信頼が失われている中、施設の整備を進めるに当たって、地元の方から厳しいお声もいただきました。初めてのことだったので、プレッシャーもありましたね」

多様な職務を通して、経験が自分の武器になるのだと確信した。「レンジャーは現場が一番。興味を持ったら挑戦する。トライ&エラーでもやってみるんです。あとは、赴任先でできるだけ地元に溶け込んで、転勤してからも遊びに行けるような関係を築きたいと思ってやってきました」

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