今後の雇用 県内企業の6割が「人員増」を予定

百十四経済研究所

Research

2021.03.18

グラフ1 昨年6月以降の中途採用の状況

グラフ1 昨年6月以降の中途採用の状況

グラフ2 今後の雇用予定

グラフ2 今後の雇用予定

県内企業の景況感の変化を把握するために四半期毎に実施している「香川県企業経営動向調査」に併せ、新型コロナウイルス感染拡大による香川県内企業における雇用・採用への影響についてアンケート調査を実施した。

昨年6月以降の中途採用の状況に関しては、「応募増加」「採用しやすくなった」「人材の質が向上した」といった採用環境の好転を示す回答が半数以上を占めた。また今後の雇用予定に関する質問に関しては、「正規社員増」を予定している回答が約半数、「非正規社員増」を合わせた人員増を予定している回答は6割を超える結果となった。

グラフ1・グラフ2参照

採用環境の好転を チャンスととらえる

表1

表1

業況に対して極めて厳しい見通しを示す企業においても、人材確保に関しては積極的な姿勢をとっている。表1は、来期業況見通し別に今後の雇用予定を表示しているが、業況悪化を見通す企業においても、人員減を予定する企業は少数であることが確認できた。むしろ好転している採用環境をチャンスと捉え、人員増強を計画している企業意見が散見された。

採用に積極的な企業の自由意見は表の通り。

コロナ禍の雇用への影響も懸念

一方でコロナ禍の影響が長期化し、さらなる業績悪化となれば「人員削減も検討せざるを得ない。」との自由意見も見られ、コロナ禍の雇用への影響については、注視する必要があると考えられる。

採用に消極的な自由意見は表の通り。

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