新たなブランド「オリーブマダイ」誕生

香川県

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2018.11.16

 香川県では、香川県かん水養殖漁業協同組合とともに「オリーブマダイ」を開発した。ブリ、ハマチに続くブランドとして注目されている。
飼料とオリーブ葉粉末

飼料とオリーブ葉粉末

 オリーブマダイは、県産オリーブの葉を主な原料とした粉末を加えたエサを、60回以上与えた養殖マダイ。水産試験場と香川大学の試験では、通常のものよりコラーゲン含有量が約1.5倍増え、弾力がアップしているという。また、時間がたっても身の軟化が進みにくいため、歯ごたえのよさと熟成した時のうま味を同時に楽しめるのも特徴だ。初年度となる2018年は県内を中心に約2万匹を出荷、スーパーなどで販売している。
ブランドロゴ

ブランドロゴ

 香川のマダイは、養殖量日本一の愛媛と比べるとブランド力が弱いといわれていた。そこで、新たな付加価値をつけて知名度を上げるという目的が開発の背景にある。「まず県内を中心に販売したのは、地元の人に広く知ってもらうため。価格も通常のマダイと差が出すぎない程度に抑えているので普及しやすいのでは」と県水産課副主幹・大山憲一さんはいう。
 出荷は11月末まで。来年度の生産量は生産者団体などの意見も聞きながら検討し、養殖方法改良の取り組みも続ける。「今後も県民へのPRに力を入れたい」と大山さんはいう。

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