美しい瀬戸内で新たなスタート

LIXIL四国支社 支社長 渡邊 信治さん

Interview

2011.06.02

初代四国支社長として

今年4月、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合し、「株式会社LIXIL(リクシル)」が誕生した。これまではキッチンやサッシなどの商品を、それぞれの会社が個々に販売していたが、LIXILではそれらをトータルでコーディネート。商品の理想的な組み合わせなどを提案し、「快適な暮らし」の提供を目指していく。新たなスタートを切ったLIXILの、初代四国支社長を務めるのが渡邊信治さんだ。「激しく変化する時代のスピードについていくためには、私たち自身も変わらなければなりません。これまでは旧各社が別々に営業展開していましたが、これからはひとつになって、お客様の視点に立った効率的なビジネスを展開していきたいですね」

庭いじりでリラックス

渡邊さんは現在単身赴任中。横浜の自宅には月に1回程度しか帰れないが、その際に楽しみにしていることがある。「庭いじり」だ。「父親が盆栽好きだったんですが、子どもの頃は『いったい何が楽しいんだろう』って思っていました。でも、木や花が成長していく過程っていうのは面白いですね。どこに枝が伸び、どんな花を咲かせるんだろうって想像することも、思い通りにならないこともまた楽しいです。庭木の枝の剪定や、花を植えている時は、仕事のことを忘れてリラックスできるので、逆にいい考えが浮かぶこともあるんですよ」。好きな庭木は「ヒメシャラ」。落葉樹で初夏に白い可憐な花をつける。花では「ペチュニア」。春から秋にかけて咲くかわいらしい花だ。「庭いじりで四季折々の移り変わりを感じることが楽しみです。花は手をかければ、花の数を増やしていくんですよ」。植物の魅力を楽しそうに話す渡邊さん。まもなく自宅の庭は鮮やかな花でいっぱいになるだろう。そしてその庭には、お父さんの形見の松もある。「今になって父親の気持ちが分かってきたような気がします。幼い頃、隣に座って盆栽の手入れを手伝った事を思い出しました。恥ずかしながら赴任するまで知らなかったんですが、松盆栽のメッカ香川に赴任したのにも縁を感じます。今度、鬼無に盆栽を見に行こうと思っているんですよ」

讃岐うどんよりも・・・

INAXの四国支社長として2008年に高松に赴任してきた渡邊さん。今年2月には高松市の観光大使に任命された。出張などで全国各地を訪れた際、高松の魅力もPRするというのが任務だ。「私は讃岐うどん以上の魅力があると思うんですよ」。こう語らせるほど渡邊さんを魅了しているのは〝瀬戸内海〟。「波も穏やかで、大小様々な島が浮かぶ瀬戸内海は幻想的でもあり、ものすごくきれいだと思います。でも全国を訪ねて思うのは、それがあまり知られていないこと。県外からのお客さんを屋島の山頂に連れて行くととてもびっくりされるんですよ」。そして、こう力を込める。「人も明るくて優しいし、天気のいい日が多いのでモチベーションも上がります。高松は大好きな町なのでPRに貢献していきますよ」

まずは壁をとっぱらう!

新会社LIXILの四国支社長として新たなスタートを切った渡邊さん。最初の大きな仕事は、別々の会社にいた社員をひとつに束ねることだ。

「〝何のためにやるのか〟ということを明確にして、全員がひとつの方向に向いて動き出しました。これまでは、それぞれのブランドのもとで、組織ややり方も違いましたが、その壁を完全にとっぱらって、新しいビジネススタイルを目指します」

渡邊 信治 | わたなべ しんじ

略歴
1962年 8月 愛知県生まれ 
1985年 3月 南山大学 卒業
1985年 4月 株式会社INAX 入社
1999年 2月 北陸支社 建材市場営業部長
2005年 4月 タイル建材事業部 住宅建材商品部長
2008年10月 四国支社長
2010年 7月 株式会社INAXサンウエーブ マーケティング
      四国統括支社長
2011年 4月 株式会社LIXIL 営業カンパニー四国支社長

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ