平均階数トップは大阪、香川は7位に

社長 50万人が住む「マンションの階数」調査 東京商工リサーチ

Research

2019.10.17

華やかなイメージの社長だが、マンション等に住む社長宅の平均階数は5.35階と意外にも地に足をつけて落ち着いていることがわかった。

※本調査は、東京商工リサーチ(TSR)が保有する国内最大級の企業データベース(個人企業含む)から、全国約375万社のうち、マンションやアパートなど集合住宅に住み、部屋番号や階数が判明した50万4,200人の社長を抽出し、分析した。「タワーマンション」は20階以上の高層マンションと定義。

香川は4.91階

都道府県別で、最も高いのは大阪。次いで東京。タワーマンションの多い大都市に続き、3位に滋賀が入った。草津市や大津市は、琵琶湖の眺望や県外への通勤通学にも利便性が高い。会社は京都、住まいを滋賀とする社長は、滋賀県内に住む社長の11.5%を占め、その平均階数は6.47階だった。景観条例で高層マンションの少ない京都市に会社を置く社長は、滋賀で高層階に住む傾向があるようだ。 香川は4.91階で7位に入った。

一方、低階数は、内陸の長野(3.16階)、山梨(3.18階)、栃木(3.21階)など。タワーマンションが少ない分、高層階に住む機会が少ない。これが最大の要因だろう。

10億円超は8階以上

判明した直近の売上高別でみると、10億円未満の社長宅の平均階数は5.56階だった。一方、10億円以上になると8.21階、100億円以上はさらに8.36階に上昇した。大企業の社長が、東京、大阪など大都市に集中していることも関係している。

金融・保険業がトップ

産業別では、金融・保険業が6.72階で最高。特に、金融業は東京や大阪など都市部に会社が集中し、タワーマンションに住む社長が多かった。タワーマンションの販売や仲介を手掛ける不動産業の社長も高層階を好んでいるようだ。

人気の部屋番号は「201」

マンションに住む社長に人気の部屋番号は「201」だった。次いで、「101」、「202」、
「102」となり、低層階の部屋番号が上位を占めた。1階から7階の各階で、末尾「1」となる部屋番号の順位が高く、角部屋を好んでいるようだ。
日々、四六時中、大きなプレッシャーにさらされる社長ほど、家はリラックスできる数少ない場所かもしれない。角部屋を好むのも、住環境にこだわった結果だろう。日本の社長は、会社では率先垂範しながら、マンションでは隅っこで癒しを求めているのだろう。

住む階を通し、社長の姿がボンヤリと透けてみえる。階数を選ぶ基準は様々でも、あなたのお隣さん、そこの角部屋は社長さんかもしれない。

東京商工リサーチ 四国地区本部長兼高松支社長 立花 正伸

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