香川の魅力伝えるツアーを企画

またたび 地元再発見の旅プロジェクト

Interview

2021.03.18

以前に開催したツアーの様子

以前に開催したツアーの様子

香川大学「またたび」は、学生が見つけた香川の魅力を題材にツアーを企画。地域の人との打ち合わせを重ね、琴平バスの協力でツアーを実施し、参加者をガイドする。目指すのは、香川を好きになって「また旅をしたい」と思ってもらえるような企画だ。

例年、定員20人のツアーを3~4回実施しており、これまでに延べ500人以上が参加した。60代以上の女性グループや夫婦での申し込みが多く、リピーターもいるという。移動中のバスでは、またたびメンバーの自己紹介や、ツアーに関するクイズを出題。参加者とのコミュニケーションを図り、心地良い空間づくりを心掛けている。

2020年は新型コロナで計画通りに実施できなかったが、感染防止に努め、定員を減らして12月に催行した。高松駅集合で、庵治町を訪れてまち歩き。養殖ハマチを料亭で食べ、古民家を見学。同町観光交流館で、名産である庵治石の臼でコーヒー豆をひく体験をしてもらった。

代表を務めるのは、経済学部2年・小谷仁奈さん。入学時、またたびが学内を案内する「キャンパスツアー」に参加したことをきっかけに、メンバーになった。「年上の方と話す機会がたくさんあり、いろんな知識を吸収できます」

副代表は、経済学部2年の常國佑充子さん。旅行好きで、将来は地域活性に関する仕事に就きたいと考えている。「幅広い年代の方と接したり、メンバーで意見をぶつけ合いながら企画したりすることで、人として成長できているのでは」。小谷さんと常國さんは、人の温かさ、景色の美しさ、小さな県で移動しやすいことが香川の魅力だと感じているという。

以前、経済学部・教授の西成典久さんの授業で、学生が県内の経営者に事業を提案した。その際の「カメラ女子旅」が琴平バスに採用され、2014年1月、実際にツアーになった。またたびの活動はそこから始まった。今後は県内だけでなく、県外・国外の旅行者に向けたまち歩きツアーにも取り組んでいく予定だ。西成さんは「今はツアーの催行は難しいけれど、地元の情報を収集するのに良い機会。活動の基盤づくりに励んでほしい」と話す。
小谷仁奈(こだににな)さん(左)と、常國佑充子(つねくにゆみこ)さん

小谷仁奈(こだににな)さん(左)と、常國佑充子(つねくにゆみこ)さん

ツアーの候補地を調査しつつ、オンラインなど新しい旅の形も提案できないか考えています。従来の客層に加え、私たちと同世代の人や県外の人にも楽しんでもらえるものを企画したいです!

香川大学 またたび 地元再発見の旅プロジェクト

活動内容
ツアーの企画・ガイド
所属人数
9人
SNS
Facebook、Twitter、Instagram
URL
https://matatabisaihakken.wixsite.com/kagawa-uni-matatabi
確認日
2021.03.18

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ