社会に貢献できる人間性豊かなスペシャリストを育成

香川県立高松工芸高等学校

Interview

2021.12.16

栗林庵にブースを設けて、漆芸作品など創作製品を展示販売した

栗林庵にブースを設けて、漆芸作品など創作製品を展示販売した

工業製品や芸術作品など様々なものづくりのスペシャリストを育てる高松工芸高校。卒業生の約6割が進学、約4割が就職する。危険物取扱者や電気工事士などの資格を取得する生徒は多く、工芸・美術・機械の分野でも数多くの受賞歴がある。

各種のロボット競技大会やコンクールなどへの積極的な参加、工業系・美術系の全学科がそれぞれの専門性を生かして取り組む「Creative7」の活動などが評価され、「第8回ものづくり日本大賞文部科学大臣賞」を受賞した。

Creative7は、伝統工芸の香川漆器を全国にアピールするために結成した部活動。工芸科だけでなく、全7学科の生徒が参加可能だ。レーザー加工機や3Dプリンターなどの最新機器を使用して、これまでにない発想で漆芸作品を生み出している。

完成した作品は、漆スマホケースや漆缶バッジ、マグネットで簡単にマスクをデコレーションできる「漆チャーム」など。かがわ物産館「栗林庵」や、東京にある香川県・愛媛県共同アンテナショップ「せとうち旬彩館」で漆芸作品の展示販売を行ったこともあり、来年1月には再び栗林庵での販売を予定している。

教頭の石川和弘さんは「ものづくりが生徒の人間的な成長につながると考え、『社会に貢献できる人間性豊かなスペシャリスト』の育成を目指しています。生徒と教員が協力して手掛けるものづくりが、学校さらには地域の明るさのようなものになるのでは。生徒には目標を持って物事に取り組み、達成感を得てほしいですね」と話す。

部活動は、バレーボール部、ボクシング部、自転車競技部、弓道部、陸上部、ヨット部、水泳部などが全国大会に出場するなど活躍している。
工芸科の実習の様子

工芸科の実習の様子

香川県立高松工芸高等学校

住所
香川県高松市番町二丁目9‐30
代表電話番号
087・851・4144
学科
全日制(794人):工芸・デザイン・機械・工業化学・建築・電気・美術
定時制(50人):インテリア・機械・建築
※()内は2021年11月現在の生徒数
地図
URL
https://www.kagawa-edu.jp/kogeih01/
確認日
2021.12.16

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