「いい建築」を通して、風景をつくり暮らしを支える

菅組

Cha✕Cha

2022.07.21

建築会社としての役割とは何か

企業は、利益を追求するだけではなく、事業が社会に与える影響に責任をもち、消費者や取引先、地域が求める要望に向き合う――というCSRの概念が注目されるずっと前から、江戸時代の宮大工にルーツをもつ菅組では、会社は地域や社会の一員であるという思いのもと「いい建築をつくること」を追求してきた。

その理念は、設計・施工から資材調達、現場運営、職人育成、文化の継承、地域・環境への取り組みなど、様々な場面に表れている。

心地いい建物とは

菅組の特徴の一つに「設計・施工一貫」がある。省力化、合理化が進み、流通量の多い資材で短期間に一定品質の建物を建てる工法が増えている中、外注ではなく、建築のよしあしを決める設計から自社で手掛け、“作品”として仕上げていく。大工をはじめとする職人も約30人在籍し、切磋琢磨することで、技術や文化の伝承も目指している。

設計・施工スタッフの中には、伝統的な社寺建築を手掛ける宮大工も、木造、コンクリート構造物の経験豊富な人材もいる。そのため、菅組では住宅、大規模な公共施設、社寺、商業施設……あらゆる用途の建物を「建築」という一つの枠の中で捉え、施工する。耐震性や断熱性といった数値だけでは表せない建物の“心地よさ”を追求。健全な森林環境のため近くの山の木を使う、再生エネルギーシステム、時には木造の大型建築など、多彩な提案を行い、施主と価値観をゆっくり共有していく。

建築は街を構成する一つの要素。その思いから、本社がある仁尾町で、古い街並みを再生するプロジェクト「仁尾縁(におよすが)」にも取り組んでいる。より多くの人に建築の魅力を知ってもらえるよう、商家を改修した宿泊施設「多喜屋」もその一つだ。後世に残したい建物として命を吹き込まれた多喜屋は、訪れた人と地元の人との縁をつなぐ場所としても注目されている。

建築は美しい風景をつくり、心地よい空間は人々の暮らしを包む。一つの建築をきっかけに、地域が変っていくこともある。そんな建築の持つ力をこれからも追求していく。

◆キーワード


企業市民

企業は、利益を追求する前によき市民であるべきという考え方。地域や社会の一員であるという認識のもと、消費者、従業員、取引先、地域社会と自社、双方の利益を考えながら事業活動を行う。活動内容は、寄付、環境保全、文化活動など、企業の事業内容や規模によって違う。企業は消費者、従業員、環境、社会などに対し社会的責任を負うべきというCSR活動の根底にも、企業市民の概念はある。


グリーン調達

企業が原材料や資材などを調達する際、環境負荷の小さいものを優先的に選ぶ取り組み。環境活動に取り組む企業は増えているが、ボランティア活動という形ではなく、事業の中に環境活動を「実装」することでより持続可能な取り組みにしていくことができる。

建築分野においては、地域で生産された木材を優先的に使うのもその一つ。運送に関わるCO2削減といった効果はもちろん、木を適切に伐採することで健全な森林を守る、地元の木材生産、関連産業の活性化、安心安全な資材を消費者に提供できるという特徴がある。

◆スタッフ・メッセージ

施工のスケジュール組み立て、資材調達、安全管理といった現場管理の仕事をしています。これまで経験した現場は鉄骨造が多いのですが、工場、幼稚園、事務所など全く用途が違うため、施工方法、資材……一つとして同じ現場はありません。先輩や職人さんに教えてもらいながら、新たなことを知るのは楽しいですね。

現場管理者としては、いい雰囲気の現場にしていくことも仕事の一つ。今後は、木造の建築にも携わってみたいと思います。

工事本部 建築部 建築工事課
松谷一磨さん
三島高校出身

株式会社 菅組

住所
香川県三豊市仁尾町仁尾辛15-1
代表電話番号
0875-82-2441
設立
1909年10月5日創業
社員数
150人(技能者30名含む)
事業内容
建築工事、土木工事・一級建築士事務所
不動産事業・古材事業
資本金
7500万円
地図
URL
http://www.suga-ac.co.jp/
確認日
2021.10.04

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