デンマークの学生が丸亀・本島でリノベーション

CONNECT(コネクト)

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2019.04.10

ヨセフィーヌさん(左)とペニーレさん

ヨセフィーヌさん(左)とペニーレさん

北欧の家具と雑貨を販売する「CONNECT(コネクト・丸亀市)が、4月1日から丸亀市本島町で空き家のリノベーションプロジェクトを実施している。

リノベーションプロジェクトは、デンマーク王立芸術アカデミーとの共同で、2017年秋に始めたもの。コネクトを中心とした民間企業のネットワークとアカデミーの建築学科の学生が、地域に眠る空き家の可能性を探り、価値を再発見することを目的としている。

今回は、アカデミーの建築学科を卒業して大学院への進学を控えているヨセフィーヌ・ボルスさんとペニーレ・アスレセンさんが参加。4月からの3カ月で、本島の泊(とまり)にある空き家を調査し、図面と模型を作成する。二人は以前のリノベーションプロジェクトにも参加したことがあり「丸亀に帰ってくることができてうれしい」と話す。
本島で作業中

本島で作業中

本島は江戸時代は天領で、塩飽勤番所などの文化財が残る。現在は人口約300人、過疎化と住民の高齢化が進み、空き家も多いという。プロジェクトは持続可能性をテーマに、室温維持や換気の効率性など、建物がさらに長く使えるように機能性を改善しつつ、建物が地域における新たな役割を担い、地域の不動産価値を向上させていくことを狙いとしている。

ヨセフィーヌさんは「一軒の家をリノベーションする責任は大きいと感じていますが、機会を与えてもらったことに感謝しています。地域に貢献できたら」。ペニーレさんは「デンマークでも過疎化は大きな問題。本島のリノベーションプロジェクトが成功すれば、世界のモデルケースになると思います」と話す。

ヨセフィーヌさんとペニーレさんから見た本島の魅力は「自然豊かなところ。小さなコミュニティーだからこそ人のつながりが密接で、島に暮らす人が島を誇りに思っていること」だそう。二人の帰国後は、コネクトを中心とした民間企業がプロジェクトを引き継ぎ、秋ごろゲストハウスとして開業する予定だ。

コネクト代表の髙木智仁さんは「過疎化や空き家の増加などローカルな問題を解決するには、グローバルな視点が必要。海外から人を招くことは、地元に住む私たちが忘れている価値に気づく良いきっかけになります。瀬戸内国際芸術祭の期間内にゲストハウスを完成させて、多くの人に見てもらえたら。これからもプロジェクトや交流を続けて、本島で新たな産業・雇用が生まれたらうれしい」と目標を語る。

CONNECT(コネクト)

住所
丸亀市綾歌町富熊428-1
TEL.0877・85・9717
営業内容
家具と雑貨の販売、
インテリアコーディネートなど
営業時間
月~土曜日10~18時
定休日
日曜日
地図
URL
http://www.connect-d.com/
確認日
2018.03.15

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