ハイレベルで実践的な学びが将来の夢に直結

小さい頃からものづくりに興味があり、中学時代の夢は大工さん。工業高校で学びを深める中で、より具体的な「現場監督」という目標ができました。卒業後は就職や専門学校の道も考えましたが、高校の先生に「就職に強い」と勧められて四国職業能力開発大学校へ。幅広いスキルや資格が身につくだけでなく、2年修了すれば短大卒と同等の学歴にもなるので、将来の選択肢が広がるのではないかと思ったんです。

今は1年次を終えたところです。基礎は高校で学んでいましたが、1年の後半期になるとついていくのが大変なほど授業のレベルが上がり、やっぱり高校とは全然違うと実感しました。設計や加工・組立の実習なども、指示待ちではなく自分なりに考えて作り込んでいく実践的な内容。2年次は実習のウエイトが増え、特に1年がかりでテーマのある実験・研究に取り組むゼミは、2年間の集大成になるでしょう。

クラスメートは約20人、クラス単位で時間割に沿って受講するシステムで、グループワークを重ねながら課題をこなしていくうちに自然と交流も深まります。先生方のきめ細かい個別指導を受けられるのも、少人数制のいいところですね。丁寧な指導のおかげで、私も2級建築施工管理技士の一次試験を通過しました。卒業後に受検に必要な実務経験を積んでから、実技試験の合格を目指すつもりです。いずれはマンションや大規模建築の現場に監督としてかかわり、まちのランドマークになるような象徴的な建物を「自分の仕事だ」と誇れる日が来るよう、しっかり勉強したいと思います。