楽しさと喜びが長続きの秘けつ

商工組合 中央金庫 高松支店長 植田 恭弘さん

Interview

2016.06.16

昨年3月に着任した。1年が経ち香川の印象を「非常にまじめな方が多いというイメージ。住みよい環境だなとも思います」と話す。家族は京都で暮らし、単身赴任は12年になる。「月に1~2回は京都に帰ります。そのほかの休日はゴルフに行くことが多いですね」

転勤者はうどんかお遍路

高校生の時はフォークソングブームだった。同じクラスの友人と一緒にギターを買って、バンドを結成。アリスやオフコースといった人気グループの曲を練習したほか、オリジナル曲も作った。「残念なことに今は全く弾けなくて。次に音楽をやるなら、ピアノに挑戦してみたい」

大学時代は軟式野球部に所属し、ポジションはファーストだった。その経験から、少年チームのコーチを務めたこともある。「息子が小学生の時に野球を始めたので、その時コーチになりました」。当時は長崎勤務だったが、ほとんど毎週京都まで帰っていた。金曜日の夜中に京都に着き、土曜日は試合、日曜日は練習をして、また長崎へ帰るという生活をしていたそうだ。

ゴルフは入社後すぐ、先輩に誘われて始めた。「なかなか上達しないのでコースに出るとくじけて帰ってきます。ゴルフを一から勉強したいなとも思っています」

高松支店への着任から1年で、四国霊場88カ所を回り終えた。転勤者がはまるのは、うどんかお遍路のどちらかだと聞いて、お遍路を始めた。週末に電車とレンタカーを使って、妻と一緒に回った。「車でもなかなかハードでした。三豊市の本山寺の雰囲気がすごく良くて印象的ですね。今年のゴールデンウィークは高野山にも行きました」

全国47都道府県のうち、訪れていないのは秋田県と宮崎県の2県だけ。「旅行が好きなので、香川も含めいろんな所へ行ってみたいですね」。昨年の夏は家族が高松へ遊びに来た。高松まつりの花火を見て、翌日は小豆島へ渡った。「小豆島はほっとするような風景でした」

高松で10店舗目

大阪、東京、新潟、長崎、富山、広島で勤務し、高松支店で10店舗目になった。

危機に瀕した企業への融資や、融資先の倒産などで思い悩んだこともある。緊張と責任を常に感じる中で「お世話になったね」という一言が何よりうれしい。

「自分の成長を実感できれば仕事が楽しいと思うし、楽しいと長く続けられる。若い人には、仕事を通じて大きくなるんだという意識を持ってほしい。そうすると、喜びも出てくるでしょうね」。高松支店では香川県内700社との取引がある。「いろんな業種の方にお会いして話ができるのは、本当に素晴らしいことです」

今年のイベントは2つ

高松支店では今年、2つの大きなイベントが控えている。1つが店舗の引っ越しだ。現在は仮店舗で営業中だが、11月に新店舗が完成する予定。

もう1つは10月に開催する商工中金ユース会の全国交流大会だ。ユース会は商工中金の各店舗で、若手事業者を中心に結成している勉強会のこと。年に1度、全国のユース会員が集まって交流を図る。高松支店は現役会員が50人、OB会員が40人いる。

「開催地は高松ですが、四国4県が協力して皆さんをお迎えします。交流大会は全国から1000人以上が参加します。大会成功に向けて準備を進めているところです」

植田 恭弘 | うえだ やすひろ

略歴
1962年 6月 奈良県奈良市生まれ
1986年 3月 大阪市立大学経済学部 卒業
1986年 4月 株式会社商工組合中央金庫 入社
2009年 3月 高岡支店長
2011年 4月 福山支店長
2013年 3月 本店審査部上席審査役
2015年 3月 高松支店長

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