高松工芸がデザイン ことでん52駅にキャラクター掲示

高松工芸高校

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2019.05.22

左が栗熊駅の「クリストファー・熊五郎」、右が仏生山駅の「PEACE DREAMER」

左が栗熊駅の「クリストファー・熊五郎」、右が仏生山駅の「PEACE DREAMER」

ことでん全52駅にキャラクターが生まれ、今春から各駅に掲示されている。手がけたのは高松工芸高校デザイン科の生徒たち。地域の課題に取り組む3年生の授業の中で「ことでんを生かした駅周辺の活性化」をテーマに2018年4月から1年かけて取り組んだ。

実際にすべての駅を訪ね、駅構内や外観、周囲の商店街や環境などを現地調査。浮かび上がった課題をもとに、まずは地元の人に地域の魅力を知ってもらう、駅そのものに愛着を持ってもらうことを目指してキャラクターをつくった。

キャラクターをPRするためガチャガチャを制作。実写とアニメの動画も撮影・編集しYouTubeで公開した。また、地域にあったらいいと思うお土産やキャラクターを生かしたパッケージなども制作し、11月に学内で開催される工芸展で展示した。

さらに活動を深めるため、仏生山町商店街とことでんの協力のもと12月にイベントを開催。仏生山駅でレトロ電車の中に作品を展示したほか、深海をイメージした車内で謎解きゲームも行った。当日は多くの人が訪れ、商品が売り切れるお店もあるなど地域の活性化にも貢献した。

これらの活動は、中小企業庁主催の「学びと社会の連携促進事業」で大賞を受賞。指導した樋口聡教諭は「地域の魅力を発見した生徒たちが、これからは県外の人たちにそれを伝える発信者になるはず」と期待する。

1年の活動を終え3年生は卒業したが、そのうちの何人かは引き続き活動したいと自主的に集まり今後について相談中。当面の目標はキャラクターのラインスタンプをつくること、もう一度イベントを開催することだという。

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