「世界にたったひとつだけの花」

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

column

2023.02.02

元々は『論語』の一節であり、今年のNHK大河ドラマの徳川家康も使ったとされている教えに「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」という言葉があります。およそ人の成せる物事には、何事にも『最適』という「周囲との連動も含めて全体を幸せにするところの程度」があるはずです。 このことは「現代的資本主義」に塗り固められた最近の世界や日本ではとかく忘れられがちな観念かもわかりません。

私たち昭和世代は子どもの頃から漫画「鉄腕アトム」の世界観に代表されるように、「文明や文化を初めとする人類の進化」は無限であるという考えで育ってきました。技術の最先端の分野や人口の再集中している場所ではその世界はまだまだ続くでしょうし、人類の歴史を繋ぐためにも続かせなければならないでしょう。

しかし必ずしも我々の住んでいる香川や四国がニューヨークや上海と経済や人口において競争しているわけではないと思います。この地域はこの地域においての『最適』の「量」と「質」とがあるはずです。問題は、その『最適』をどこに置くのか?またそれを誰が見極めるのか?だと思います。他の地域と数や量や%を比較したり全国でランキングをつけたりが流行っておりますが、「自分達のことは自分達で考えて」自分達であるべき姿を決めていく時代になってきたのではないでしょうか?

世界中の「田舎」では人材が都会に流れ出ていくことが問題となっておりますが、それは根本的に人間の習性に関わる部分でもあり、歴史的にも「水は高いところから低いところへ流れる」ようにできています。ただでさえ少ない上にこれからはもっと少なくなるであろう人材(人的資源)を世界や都会や他の地区と取り合いするよりも、今、この地に住んでいる、またこれからもこの地に住み見続けるであろう我々が、この土地らしい『最適』を目指して自身をレベルアップしていくことこそが、本当の意味での「地方の創成」だと思います。

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

略歴
1960年4月5日 高松市生まれ
1979年 高松高校 卒業
1984年 早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業
    株式会社西武百貨店 入社
1986年 株式会社久本酒店 入社
1992年 代表取締役社長 就任
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四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

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