ツーリングと登山で冒険心満たす

住友林業 高松支店長 小木曽 成作さん

Interview

2015.05.06

2013年4月、高松支店に着任した。趣味はツーリングで、出掛けた先でその土地の人と出会うことが楽しい。着任直後から休みになると、バイクにまたがって四国の隅々まで出掛けた。佐田岬、宇和島、足摺岬・・・。各地を巡る中で、四国4県それぞれの人柄を感じたという。

テント背負ってどこまでも

ツーリングにはまったのは19歳の時。テントを背負って250ccのバイクに乗り、北海道を1カ月旅したのが始まりだ。本州、九州もくまなく訪れた。福岡県の小倉で、偶然知り合った人の家に1泊させてもらったこともある。その家族とはその後も交流が続いた。長崎では水道を借りにたまたま訪れた牧場で、宴会に参加したことも。

前任地の長野では、善光寺周辺やツーリングのメッカと言われる信州ビーナスラインを訪れた。しかし、これまで四国にだけは足を踏み入れたことがなかった。そこで着任早々、四国を回ることにした。「香川は慎重派だけれど、中に入ると温かい。愛媛は社交的でスマート、高知はフレンドリー。徳島は熱い人が多いというのが、四国の人の印象です」

登山も好きで、前任地では北アルプスをよく訪れた。登山でもテントを背負って山へ入っていく。入山から下山まで人には会わなかったが、鹿にテントを取り囲まれるという経験をした。石鎚山、剣山、竜王山、三嶺など四国の標高の高い山々も制覇。「日本中行き尽くしました。パラグライダーに挑戦して、空からの景色を見てみたいですね」。冒険心はまだまだ尽きない。

そのうちではなく、今

東京電機大学理工学部へ進学したのは、建築関係の仕事をしていたおじの影響が少なからずある。「木の匂いがする場所が好きでしたね」。住宅メーカーへの就職を希望し、就職活動ではモデルハウスを見て回った。その中で、木造注文住宅を手掛ける住友林業へ。

全国に63支店あり、名古屋、岐阜、信州と勤務してきた。「ジャッジを求められる立場になりました。即断即決、即行動を心掛けています」。28歳から手帳に挟んで大切にしている言葉がある。営業担当で悩んでいる時に出合ったものだ。

"そのうちお金がたまったら そのうち家でも建てたら そのうち子供から手が放れたら そのうち仕事が落ちついたら そのうち時間のゆとりができたら―"。「相田みつをさんの詩でした。そのうちそのうちと思っていると、何も出来ないまま人生が終わってしまうんだと気付かされました」

家族に胸を張れる仕事か、子どもが自慢出来る親であるか。いつも自分に言い聞かせる。「働かされるという感覚ではストレスになってしまいます。支店長として、スタッフが自分から進んで頑張れる環境づくりをしたい」

近年は耐震性、気密性、太陽光発電など家そのものの機能が重視されるようになってきた。「土地の広さや価格から考えて、香川は住宅を建てるのに良いエリア。住友林業は個性的で品のある家が特長です。木造注文住宅なら住友と言われるようにしたいですね」

小木曽 成作 | こぎそ せいさく

略歴
1965年11月 岐阜県瑞浪市生まれ
1989年3月  東京電機大学理工学部 卒業
1989年4月  住友林業株式会社 入社
       名古屋支店配属
2006年10月 岐阜支店 多治見営業所 所長
2009年10月 信州支店 支店長
2013年4月  高松支店 支店長

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