何事も素直な気持ちで

パナソニック 四国支店長 山室 浩二さん

Interview

2015.04.02

愛媛県出身。今回が初めての四国勤務だ。1986年に松下電器産業に入社し、大阪、広島、東京と勤務。もともとはシステムエンジニアだった。

3つの目標

テニスやバスケットボールなどいろいろなスポーツに親しんできたが、5年前から登山にも挑戦。東京勤務をきっかけに、緑が見たいと森林浴に出掛けたのが始まり。だんだんと高地を目指すようになり、富士山にも2度登った。1回目は何度も下山しようと思いながらも、少しずつ進んで登頂。苦しい思いはしたが、これからも定期的に登りたいと思えた。「今年の夏も挑戦したい。無事に登頂できて、おいしいカレーライスを食べられたら満足です」

スキューバダイビングは妻との共通の趣味。最近は沖縄へ出掛けることが多いが、サイパン、グアム、バリでダイビングを楽しんだことも。昨年は子どもたちも一緒に、沖縄でシュノーケリングをした。

プライベートでは、今年3つの目標を掲げている。ダイエット、長年続けてきたテニスの再開、資格取得だ。「例えば介護の分野で何か資格を取る。電気関係以外のものを学び、違う視点から物事を見てみたいですね」

困りごとを解決!

入社前から創業者・松下幸之助の本をよく読んだ。相手を思いやる気持ちや、人としてどう生きるかを説く言葉が心に響いた。中でも「素直」という言葉が好きだ。これはパナソニックの各支店・事業所に掲げられている言葉でもある。「自分本位ではなく相手を理解した上で接すること、相手の気持ちを素直に感じ取ることを心掛けています。そして好きになること。人付き合いや趣味、何でも好きにならないと自分のものにならないと思っています」

システムエンジニアとして入社。研究・開発ばかりでなく、提案書をまとめ営業担当と共に顧客を訪ねる機会も多かった。「良いものを作って提供するのがメーカーの仕事。実際にお客様にお会いして声を聞きながら作業を進めることが必要です」。それを実感したのは、約20年前に中国地方でケーブルテレビの事業に携わった時だ。現場代理を務め、ケーブルを中国地方5県の市町村ごとに整備。地域の中に入り、地元住民との交流も盛んに行った。

「システムエンジニアとしてこれほどやりがいを感じたことはありませんでした」。その後、営業に転属。営業もエンジニアも基本は同じだと考える。「商品説明よりも、まず相手の困りごとを聞く。そして、どんなことで自分たちが貢献できるのかを考える。お客様や世間へ貢献できていれば、おのずと売上も伸びると思っています」

サービスよりも一歩進んだ「おもてなし」を目指す。レストランでおしぼりを出すのはサービス。そこに「お仕事お疲れ様です」と一言添えるのが、山室さんが考えるおもてなし。「モノよりもおもてなし。そういう時代になってきているのでは」。終始、笑顔を絶やさない山室さん。最後に「やっぱり人が好きなんですね」とまた大きく笑った。

山室 浩二 | やまむろ こうじ

略歴
1967年11月 愛媛県生まれ
1986年4月  松下電器産業株式会社 入社
1987年10月 中国支店 フィールドSE担当
2005年12月 中国支店 島根営業所 所長
2010年4月  パナソニックシステムネットワークス株式会社
       社会システム3G 部長
2014年4月  パナソニック株式会社 四国支店長

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