生成 AI で“買い物弱者”の高齢者支援
11 月から王越町で実証実験

KBN

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2023.10.18

「生成 AI による対話型コマース」を利用した高齢者向けの買い物支援サービスの実証実験が、11 月から坂出市王越町でスタートする。坂出市、坂出商工会議所、ケーブルテレビ局の KBN、全国でEコマース支援サービスを提供するGMO メイクショップが連携し、来年 4 月のサービス開始を目指す。

市によると、王越町は高齢化率 60 パーセント超。約 10キロ離れたスーパー行きのバスが 1 日 1本しかなく、車がなければ買い物が困難な地域だ。そこで、タブレットに話しかけるだけで注文、決済ができる ChatGPT の API を搭載した音声対話型のオンラインショッピングシステムを開発。「孫が来るからカレーを作りたいんだけど、どんな材料が必要?」などという質問に対し、材料リストを提示してくれるなど、会話を楽しみながら買い物できるため、認知症予防などにも期待できるという。開発を担当するGMOメイクショップの向畑憲良社長は同町出身でもあり、「国内初のサービスで郷土に貢献したい」と語る。

KBN は、利用者の募集や利用サポート、商店や物流の手配、通信環境の提供などを担い、商品の調達や配達は地元の商店やタクシー会社に委託する。同市や坂出商工会議所は、取り組みをサポートし、高齢者支援施策への活用を検討する。

10 月 5 日、4 者は連携協定を締結。KBN の北村昌士社長は、「高齢者と若い世代が共存できる街づくりが大切。市の経済流通のプラットフォームとして根付けば、若い人の新たなビジネスモデルの機会も生まれる」と期待した。

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