どんな仕事も楽しむこと

全国健康保険協会香川支部 支部長 美馬 崇志さん

Interview

2018.06.21

全国健康保険協会は、主に中小企業の従業員・事業主とその家族が加入している健康保険(協会けんぽ)の運営を行う組織。県内の加入事業所数は約1万9000あり、県民の4割の約39万人が加入している。美馬崇志さんは1年前、香川支部長に公募で採用された。

それまでに携わった仕事は多彩だ。1~2部門で長く経験を積む人が多い四国電力で、大きな金額を動かす発電用燃料の調達のほか、燃料転換とガス事業進出を目的に、コスモ石油と共同での坂出LNG(液化天然ガス)基地建設を発案した。東京支社では、経産省から電力自由化などの情報収集を行い、青森県六ケ所村の日本原燃にも勤務した。

ケーブルメディア四国(高松ケーブルテレビ)への派遣時には、CS放送番組の3分の2を入れ替えたほか、当時は画期的だった常時接続・定額制の高速インターネット接続事業を立ち上げ、加入者数を大きく伸ばした。

「事務系・技術系を問わず、経験がない分野への挑戦は、大変というより楽しかったですね」

良い仕事をしてほしい

従業員の健診受診率は、大企業ではほぼ100%だが、協会けんぽに加入している中小企業で把握できているのは6割に満たない。「受診率を上げ、疾病の早期発見・治療につなげられるよう、健診機関が少ない地域に検診車を派遣、市町と合同で集団健診を実施するなどの取り組みをしています」

香川は、一人当たりの医療費と保険料が全国平均を大きく上回っている。そこで今、「健康経営」(※)の普及にも力を入れている。2016年に香川県と協働で「事業所まるごと健康宣言」事業を開始。これまでに約130の事業所が宣言し、従業員に健診や保健指導を受けるよう勧めたり、食生活や運動に気を配ったりと、事業主が中心となって取り組んでいる。

「加入者に対する接し方が大切だと職員には話をしています」。事業所を訪問する保健師などを対象に研修会を開催。協会けんぽの顔として、従業員の健康に関するさまざまな相談を事業主から傾聴し、うなずいて共感し、提案できるよう、営業スキルの向上を目指した。“指導”ではなく、加入者に寄り添い健康づくりのお手伝いをする意識を持つよう、繰り返し伝えている。

「単に業務をこなすのではなく、良い仕事をして少しでも役に立ちたいという気持ちを職員が共有してほしい」

転職後も思いは熱く

八甲田・十和田ゴールドラインにて。 4月中旬でもこの積雪

八甲田・十和田ゴールドラインにて。
4月中旬でもこの積雪

これまで、多くの人と出会ったことが今につながっていると言う。青森では、地吹雪の中、決死の思いで近くのスーパーに食料の買い出しに出かけ、花が一斉に咲く春の待ち遠しさも知った。「被征伐と飢きんの悲史にも接し、かの地に暮らす人々に心を寄せるようになりました」

自身の健康づくりは、毎朝20分の愛犬の散歩。「この年齢で国民皆保険に関われることにやりがいを感じます」(石川 恭子)

(※)従業員や家族の健康づくりを会社全体でサポートしていこうという考え方
ボールを横に出すのが精一杯のフェアウェーバンカーは、 夏泊ゴルフリンクス

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美馬 崇志 | みま たかし

1958年 鳴門市生まれ
1976年 徳島市立高校理数科 卒業
1981年 慶應義塾大学経済学部 卒業
    四国電力株式会社 入社
1993年 燃料部燃料計画課副長
1998年 企画部調査課
    (株)ケーブルメディア四国 派遣
2000年 四国電力企画部事業開発課課長
2001年 東京支社業務課長
2006年 日本原燃株式会社 出向(監査役業務部長)
2009年 四国電力東京支社副支社長
2012年 総合健康開発センター事務長
    四国電力健康保険組合副理事長
2015年 (一社)日本電気協会 出向(技術部部長)
2017年 四国電力 依願退職
    全国健康保険協会香川支部長

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