仕事にも通ずる点は多数 テニスの「コミュニケーションの大切さ」とは

商工組合中央金庫 高松支店長 久家 幸一郎さん

Interview

2009.09.03

商工組合中央金庫(商工中金)高松支店長の久家幸一郎さんのテニス歴は34年。その出会いは大学1年のことだった。
「新入生対象の勧誘でテニス部を選びました。かっこいい、意外に易しいのでは。そんなイメージで決めたんです」。
しかし、その印象が違っていたことはすぐに思い知らされる。

かっこよくて簡単そう。しかし現実は・・・

練習は予想よりはるかにハードだった。授業終了後、夜9時ごろまで続く。「1年生のころは球拾いが中心でしたね。暗くなって球が見えなくなったら、今度はランニングです。大学近くの大濠公園まで走っていって、周囲を3周する。女性の先輩よりも遅かったらまた1周追加と言われたり。きつかったですねえ。まるで陸上部のようでした」

夏休みには合宿も行う。5時に起床し、朝食前から練習漬けだ。「特に1対1での練習は厳しかったですねえ」。ネット越しに先輩が次々と投げ入れる球を、すべて相手コート内に返さなくてはならない。「時間にすると5分間、これが長いんです。全部返せなければもう1回、です。意地悪なところに投げてくるんですよねえ(笑)」。ほかにスマッシュ連続50本打ちなどのメニューも。厳しい練習の毎日、50人以上いた新入部員は半数に減ってしまったという。「多すぎる新入部員をやめさせるためにしごくという噂もありましたが(笑)」。

厳しい練習の成果か、遅いスタートだったのにもかかわらず、久家さんはみるみる上達した。3年生のときにはダブルスで九州学生選手権ベスト16に進むほどとなった。

コミュニケーションがキーワード

絶えず自分の技術を磨き、向上させ続けることはどのスポーツでも同じことといえる。「でもそれだけではないんですね。テニスでは、試合では必ず対戦相手がいます。シングルスは自分一人で戦いますが、ダブルスならペアを組む味方選手もいます。対戦相手、味方ともに、相手の出方、ペアの動き方を予想してそれに即応できるよう互いのコミュニケーションを図ることの大切さがいえると思います」
対戦相手の打つコースを読み、相手のいないところを狙ってボールを返す。ラリー中は絶えず考え、「2つ3つ先まで読んでますよね」。相手が打ったボールに対し、強打に出るか無理せず次のチャンスを待ってひたすらつなぎに徹するか、その判断とタイミングが難しいし、また面白い。仕事にも通じる部分があると久家さんは言う。「お客様との交渉をとっても、当てはまることがあると思うんです。テニスのラリーのリズムを思い描くのですが、自分のペースを守りながら交渉を続け、チャンスが来たら迷わず決めにかかる。自分で決めるか、ペアに決めさせるか・・・。また相手の球(ニーズ)を拾えないと負けですから、相手の球(ニーズ)の行方を探りながら我慢してラリー(交渉)を続ける・・・・・・。と理屈では分かっていますが、実際は難しいですけどね」。チャンスと思って焦って打つ(交渉する)と、ついラケットを振りすぎて(結論を急ぎ過ぎて)アウト(破談)になったり・・・・・・。ミスをしない確実さを、テニスでも仕事でも要求される。

いつまでもラケットとともに

年齢に合わせた大会も数々行われるなど、テニスは生涯楽しめるスポーツでもある。「コートに行けば誰とでも仲良くなれる良さがありますね。また個人的なことでは、大学の先輩後輩は全国に散らばっています。ラケットのガット面の如く縦・横のつながりがテニスにはあるんですね」

これまでも勤務地でクラブに入るなど、テニスを楽しんできた久家さん。昨年腰を痛めたため、残念ながら高松ではまだ本格的に始動していないというが、まだまだ現役プレーヤー。ぜひ高松でもその勇姿を見せてほしいものだ。

久家 幸一郎 | くが こういちろう

略歴
1958年 3月24日 長崎県佐世保市生まれ
1980年 3月 九州大学経済学部 卒業
1980年 4月 商工組合中央金庫(長崎支店)入庫
1997年 7月 広島西部支店次長
2000年 3月 本店監査部次長
2001年 7月 佐賀支店長
2003年 7月 東京支店営業第二部長
2005年 7月 横浜西口支店長
2008年 3月 高松支店長
写真
久家 幸一郎 | くが こういちろう

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