県内事業者が新商品発表

香川県、かがわ産業支援財団

News

2019.08.01

7月31日、香川県とかがわ産業支援財団が同財団のファンド事業を活用した企業、団体の新商品発表会を開催した。

前半は、日本ジュウキケンセツ(高松市)、二宮石材(高松市)、宝食品(小豆島町)と高橋石油(高松市)が、ファンドを活用して実施した事業の成果を発表した。
二宮石材のブース

二宮石材のブース

二宮石材は、写真や絵画の図案を庵治石に彫刻する技術を紹介。圧縮空気に研磨剤を混ぜる「ブラスト加工」を用い、職人が深さを調整しながら庵治石を削る。細かなところまで再現できるのが特長で、これまで石碑に写真や、石板に浮世絵を掘るなどしてきた。庵治石は硬く加工しづらいが、その分、経年劣化もほとんどないという。

代表取締役の二宮 力さんは「石材だけでなく、木材や家具、漆器……。手仕事は消滅してしまうのだろうかと、怖くなるときがあります。日本の文化とともに生きてきたのが、職人です。職人の努力や対応力はもちろんですが、日本人の生き方そのものが、(文化の伝承に)影響してくるのでは」と、技術の継承や職人育成への不安を話した。若い世代にも職人の手仕事に興味を持ってもらえるよう、今回のような新しい取り組みを続けているという。
後半は41の事業者・団体による、新商品の展示・試食会を実施。香川県産の農作物を生かした食品や、独自の技術で開発した製品が並び、会場はにぎわった。

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