未来の“きざし”を体感するイベント
「サニピッチ」開催レポート

サニピッチ2025

News

2025.03.20

2025年2月2日、サンポート高松で開催された「サニピッチ2025」。瀬戸内サニー株式会社代表取締役・大崎龍史さんの呼び掛けで、香川・岡山を中心に中学生から社会人まで130人のネクストイノベーターが集い、世代もジャンルも超えて「次世代をつくる」仲間としての交流を深めた。

キラキラだけじゃない、挫折も糧に… 参加者たちの情熱で一体となった会場

香川県教育委員会・淀谷圭三郎教育長の「若い人たちのどんな情熱に出会えるかワクワクしている。互いの思いをぶつけ、吸収して、出会いを大切に素敵な時間を過ごしてほしい」というあいさつでスタート。現在活躍中の起業家たちによるトークセッションでは、株式会社JapanFruits代表取締役・高尾明香里さん、有限会社森清掃社取締役・山添勢さん、株式会社D-yorozu代表取締役CEO・柏原悠人さん、NextIWATE代表・上野裕太郎さんが起業前の苦労や試行錯誤を回顧。「海外に出て自分の言葉で意見を伝える大切さに気づいた」(高尾さん)、「周囲の声に流されて自分の本音を裏切ってはいけない」(山添さん)など、失敗談なども交えつつ率直に語り合った。

続くピッチでは、高校生から社会人まで6人の登壇者が、「総合型選抜・推薦入試特化型塾」「赤ちゃん翻訳機」「DXによる教員の業務改善」「片手生活を支えるかわいい自助具」「コンセプトのあるフリースクール」「どう生きたいかを軸に考える自己実現」といったそれぞれの商品やサービスをプレゼンテーション。改善点の指摘やサービス拡大のヒントなどの具体的なフィードバックとともに、会場の高校生らとの質疑応答も活気を見せた。

ブース型懇談会には、ピッチ登壇者を含めた全16ブースが出展。学生も社会人も関係なく交流を深める場で、各ブースの熱心なプレゼンは閉会間際まで続いた。

瀬戸内はアグレッシブで面白い

NextIWATE代表・一関高専専攻科2年 上野裕太郎さん

NextIWATE代表・一関高専専攻科2年 上野裕太郎さん

コロナ禍のステイホーム中に独学でお菓子作りとフランス語に打ち込んで「やる気があれば分野を問わず挑戦できる」と気づき、学生のやりたいことを応援する岩手・一関高専の環境に後押しされて学生団体を立ち上げたのが私の起業のきっかけでした。現在年間100以上の講演をこなし、とにかくいろんな人に会うことを重視している私から見て、瀬戸内には学生を応援する環境があってアグレッシブな学生が多いですね。地方・都会にとらわれず、ここからどんどん発信してほしい。私自身も一緒にできることを考えたいと思っています。

情熱ある学生と「共業」したい

株式会社日本総険トラストテクノロジーズ 代表取締役 葛石晋三さん

株式会社日本総険トラストテクノロジーズ 代表取締役 葛石晋三さん

人口減少が進む中、香川の優秀な人材流出をいかに防ぐかのカギは企業にあると思っています。企業の立場から「香川にも都会の価値観を!」と説くつもりで登壇したら、むしろ社会課題にしっかりフォーカスしているのは学生の方で驚きました。皆さんプレゼン力が高く、自分たちのサービスや商品への情熱を感じます。企業にとっても、従来のように社員として若者を迎えるより、彼らのような先進的な学生たちとコラボする「共業」が、これからの社会課題解決のあり方になっていくのではないでしょうか。

さまざまな人と出会えて刺激的

高松商業高校1年・商業研究部員 立岩理子さん

高松商業高校1年・商業研究部員 立岩理子さん

商業研究部は、地域の企業や他校と連携し、学校の学びを社会での実践につなげる活動に取り組んでいます。今回のブースでは、当校と農業経営高校・石田高校・ツジセイ製菓が共同で食品ロス解決を考える「実業高校6次産業化プロジェクト」について紹介しました。イベントなどで商品を販売することはあっても、起業家をはじめ社会のさまざまな人たちと自由に交流するサニピッチのようなチャンスは初めてで刺激的。自己実現の場としても、とてもいい経験になったと思います。

瀬戸内サニー株式会社

住所
高松市鍛冶屋町7番地1 乃一ビル4F
連絡先
info@setouchi-sunny.com
設立
2018年1月11日
事業内容
インターネットテレビ事業、デジタルマーケティング運用業務
地図
URL
http://setouchi-sunny.com/
確認日
2018.05.17

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