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ITU(国際電気通信連合)プレゼンテーション紀行

メロディ・インターナショナル CEO 尾形 優子

column

2015.11.05

瀬戸の海はゆったりと水を湛え、私たちは意識することなく「せとしるべ」を通り過ぎる。空では月が満ち星は瞬いている。

スイスは風景が美しいところは言うこと無しですが、なにせ物価が高すぎます。9月7日、ジュネーブのITU(国際電気通信連合)に参加しました。5月に引き続き2回目のジュネーブ。前回、デモ機を持ち込めなかったので、リベンジです。我々は、総務省のプロジェクトの一つであるラオスでの事業取り組みを発表させていただきました。ITU-Dのe-Healthセクション、ラポーター(議長)の東海大学の中島功先生のすばらしい進行のおかげで、我々のつたない発表にもかかわらず、やり遂げる事が出来ました。休憩時間には、我々の周産期ソリューション展示ブースに、世界中の方が質問攻めで、大変注目していただきました。また、この様な国際標準を議論する場での、日本のプレゼンスを推進している方々の影の努力の大切さを実感しました。e-Healthの分野、とりわけ周産期医療の分野で、日本のノウハウを世界に広げて、より安心・安全な出産を届けたいと心から思いました。

実は私は、ITU-Dのe-Healthセクションでの発表は3回目になります。私が初めて英語でプレゼンテーションをしたのがこの会議の初回にあたります。日本で会議が開催され、日程は忘れもしない東日本大震災の当日です。医療情報システム開発センターの矢野喜代子部長(この業界でお手本にしてきた方です)に推薦していただき、私の出席が決まりました。しかし直前になって英語でプレゼンというのを知り愕然としながらも、英語の先生の助けを借りて初めて英語のパワーポイントを作り上げました。

地震は、私の発表の2、3番あとに起こりました。集まった人たちと恐怖を共有しましたが、三々五々帰って行くことにもなりました。私はこの地震が途方も無いものと知り、しばらく会議の開催された三田会議所にとどまっていましたが、歩いて銀座のホテルに向かいました。これがジュネーブのITUという普通では考えもしない場所でプレゼンテーションする契機となった出来事です。

この時作った英語のプレゼンテーションは、私が海外に出ていくためのベースともなりました。そして、それを通してのコミュニケーションにより海外にも日本と同様、周産期医療に課題があることを知りました。

メロディ・インターナショナル CEO 尾形 優子

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