地元住民らと柿の葉を収穫

柿茶本舗

News

2020.07.03

手前が2年目の柿の木。奥のものは樹齢30年以上になるという

手前が2年目の柿の木。奥のものは樹齢30年以上になるという

柿の葉の収穫方法を説明する井上さん

柿の葉の収穫方法を説明する井上さん

柿茶本舗(坂出市)が7月1日・2日に、坂出市府中町で有機栽培をしている柿の葉を収穫した。同社の従業員や農家など地域住民らで行う坂出での収穫作業は毎年7月の恒例で、今年は2日間で合わせて42人が参加した。

柿茶本舗は香川・徳島の両県で、地域の農家の協力を得て柿の葉を栽培。7~8月に収穫した葉を坂出市内の自社工場で加工し、「柿茶」を作っている。府中町の柿畑は、耕作放棄地となっていた果樹園を香川県農地機構から借り受けて整備したもの。

今年の収穫には、4年前に香川県に移住した横山昌太郎さんが参加した。柿の葉の収穫作業が、移住者や地域住民の働く機会や交流の場になればとの狙いもある。柿茶本舗社長の井上信忠さんは「今年の収穫は天候に恵まれました。新型コロナウイルスの影響で、商品を卸している小売店の売上は減ったものの、通信販売は増えました。企業としては影響が少ないほうでは。とはいえ、展示会や試飲会が実施できないこともあり、オンラインでの展開を強化しなければ」と話す。収穫の様子をドローンで撮影しており、今後、柿茶本舗のホームページで公開するという。今回収穫した葉は粉末状の「柿茶の粉茶」の原料に使われ、今年秋には販売される。
柿茶とゆで小豆のシフォンケーキ

柿茶とゆで小豆のシフォンケーキ

ショップ兼カフェの「かきのは」は、7月1日から通常営業を再開。かきのはでは、香川短期大学とのコラボレーションで生まれた「柿茶とゆで小豆のシフォンケーキ」を販売している。

柿茶本舗と香川短期大学のコラボは、2017年にスタート。柿茶本舗が柿茶を提供し、生活文化学科で「調理&商品開発ゼミ」を受講する学生がメニューを考える。シフォンケーキは学生が提案したメニュー12品のうちの一つで、「柿茶の粉茶」を練りこみ、香りがふわっと漂う。学生が中心となって、柿茶の風味が生きる配合比率を考えた。

ゼミには、地域産品を生かした商品開発に取り組むことで、学生の地域への関心を高め、地元の良さを再認識してもらう狙いもある。今年は秋から同様の授業が予定されている。

柿茶本舗有限会社

住所
香川県坂出市江尻町1220
代表電話番号
0877-46-2436
設立
創業1949年
社員数
10人(パート含む)
事業内容
柿の葉茶・柿の葉粉末・柿の葉濃縮エキスの製造販売、直営店「かきのは」の運営

柿茶のお店「かきのは」
住  所:坂出市江尻町1224
営業時間:10~17時
電  話:0877-35-7787
地図
URL
https://www.kaki-cha.co.jp/
確認日
2019.05.09

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ