
手前が2年目の柿の木。奥のものは樹齢30年以上になるという

柿の葉の収穫方法を説明する井上さん
柿茶本舗は香川・徳島の両県で、地域の農家の協力を得て柿の葉を栽培。7~8月に収穫した葉を坂出市内の自社工場で加工し、「柿茶」を作っている。府中町の柿畑は、耕作放棄地となっていた果樹園を香川県農地機構から借り受けて整備したもの。
今年の収穫には、4年前に香川県に移住した横山昌太郎さんが参加した。柿の葉の収穫作業が、移住者や地域住民の働く機会や交流の場になればとの狙いもある。柿茶本舗社長の井上信忠さんは「今年の収穫は天候に恵まれました。新型コロナウイルスの影響で、商品を卸している小売店の売上は減ったものの、通信販売は増えました。企業としては影響が少ないほうでは。とはいえ、展示会や試飲会が実施できないこともあり、オンラインでの展開を強化しなければ」と話す。収穫の様子をドローンで撮影しており、今後、柿茶本舗のホームページで公開するという。今回収穫した葉は粉末状の「柿茶の粉茶」の原料に使われ、今年秋には販売される。

柿茶とゆで小豆のシフォンケーキ
柿茶本舗と香川短期大学のコラボは、2017年にスタート。柿茶本舗が柿茶を提供し、生活文化学科で「調理&商品開発ゼミ」を受講する学生がメニューを考える。シフォンケーキは学生が提案したメニュー12品のうちの一つで、「柿茶の粉茶」を練りこみ、香りがふわっと漂う。学生が中心となって、柿茶の風味が生きる配合比率を考えた。
ゼミには、地域産品を生かした商品開発に取り組むことで、学生の地域への関心を高め、地元の良さを再認識してもらう狙いもある。今年は秋から同様の授業が予定されている。
柿茶本舗有限会社
- 住所
- 香川県坂出市江尻町1220
- 代表電話番号
- 0877-46-2436
- 設立
- 創業1949年
- 社員数
- 10人(パート含む)
- 事業内容
- 柿の葉茶・柿の葉粉末・柿の葉濃縮エキスの製造販売、直営店「かきのは」の運営
柿茶のお店「かきのは」
住 所:坂出市江尻町1224
営業時間:10~17時
電 話:0877-35-7787 - 地図
- URL
- https://www.kaki-cha.co.jp/
- 確認日
- 2019.05.09
おすすめ記事
-
2020.04.07
オーガニック認証の「柿茶の粉茶」
柿茶本舗
-
2019.05.16
創業70年。おいしいお茶を作り続けたい
柿茶本舗 代表取締役社長 井上 信忠さん
-
2025.06.03
JALオリジナル「金丸座」座紋ポーチ販売
日本航空 高松市店
-
2024.03.05
合田大亮著「AKB式コミュニケーション術」第2弾発売
医療法人歯っぴー
-
2023.12.06
地域とつながる高校生の活動も紹介
授業の学びと社会をつなぐ冊子「Tec×Cha」を発行朝日オリコミ四国
-
2023.06.14
四国水族館の年間パスポート
3周年特別価格でオンライン販売四国水族館
-
2023.06.14
「たかしんリーダーズクラブ」設立
高松信用金庫
-
2023.02.16
タクシーが指名料金制導入
大和タクシー
-
2023.01.31
キャッシュカードのATM振込み制限年齢引き下げ
香川県信用金庫協会
-
2022.12.13
「かがわアライアンス地域情報ホームページ」開設
香川銀行/高松信用金庫
-
2022.10.03
香川シームレスが現場の意見を取り入れて開発
「立ったまま1秒で履ける楽着ナースソックス」香川シームレス
最新紙面情報
Vol.412 2025年08月21日号
「ここに来て良かった」 生徒一人一人に寄り添って
学校法人村上学園 理事長 村上学園高等学校 校長 村上 太さん
モニタリングの知見を生かし 地域と「顔の見える対話」を
日本銀行 高松支店長 稲村 保成さん
諸機関と柔軟に連携し 四国の中小企業に寄り添う
独立行政法人 中小企業基盤整備機構 四国本部長 田中 学さん
まち全体を一つの「宿」に見立て 古民家を核に日常風景の魅力を発信
NIO YOSUGA 代表取締役 竹内 哲也さん/菅組 社長 菅 徹夫さん
生徒の「やってみたい」が地域とつながる 進化するボランティア団体「TSUNAGU」
大手前丸亀中学・高等学校