
会社が目指しているのは、経営管理の強化。「福祉サービスは、地域の皆さんに尽くす仕事です」。入浴サービスでお風呂に入ることができて“幸せ”と思える人がいる。家庭での介護をお手伝いすることで、利用者もご家族もほっとできる。「だからこそ、事業を続けていかなければならない。そのためにも利益を確保し続けたいと考えています」。
目指すは、経営理念でもある「顧客幸福と社員幸福を目指し、福祉を通し地域社会に貢献する」。その実現のためには、経営基盤の安定が欠かせない、という強い思いがある。
成功体験を味わってほしい
現場を大事にし、一人ひとりを大事にする職場を目指ざしている。

入浴は、身体を清潔に保つためだけではなく、新陳代謝を高める、リラックス効果など心身ともにいい効果があります。ですから、自宅でお風呂に入るのが難しい要介護者にも、安心・安全に、楽しく入浴していただきたいと思っています。そのお手伝いをする仕事が入浴介助です。
看護師1人、介護スタッフ2人の3人1組で、ご自宅のベッド横に浴槽を持ち込み、寝たままの状態でお客様にお風呂に入ってもらいます。入浴の前後では、必ず看護師によるバイタルチェックも行っています。
最初から、お客様に必ずしも受け入れてもらえるわけではありません。知らない人が自宅にくると不安な気持ちになる方もいらっしゃいます。そこで、まずは安心してもらえるように相手の心に寄り添いながら、その人にあった声掛けをします。その際には、一つひとつの言葉、手の支え方等に細心の注意を払い、お客様の状態を理解した上で入浴介助を行っています。「命に関わるお仕事である」ということを常に心にとめながら、お客様やご家族と向き合っています。
自分の大事な人がもし寝たきりになった時に「自分だったらこういう人に来てほしいな」と思えるようなサービスを提供したいと思っています。
人の出入りの拒否感が強く、他人や家族にも触れられるのを嫌がり、3年以上お風呂に入っていない状態の方がいました。長い間、閉ざしていた心を皆で少しずつ開いていき、受け入れてもらえたことを確認した上で、無事に入浴してもらうことができ、お客様、家族、スタッフみんなで感動して泣いたことがありました。
病院やリハビリは痛みを感じる場面も多いかもしれませんが、訪問入浴介助は、唯一リラックスできる時間だと思います。お客様に「生き返った気がする」、「本当にありがとう」と言ってもらえる仕事は、やりがいがあります。
風通しも良く、明るい職場です。
研修も定期的に行っており、定期研修以外では職場の人と自主的に勉強をしています。例えば、その日に現場で上手くいかなかったことがあれば、解決策を考え共有し、全員でステップアップしています。
また、準備・片付けの作業を軽減できるように、一緒に考え業務改善を積極的に取り組むことで、少しでもスタッフの休憩時間が増え、次の訪問に備えられたらと考えています。
総合福祉サービス株式会社
- 住所
- 香川県坂出市川津町3921-1
- 代表電話番号
- 0877-46-0018
- 設立
- 1977年
- 社員数
- 40人
- 事業内容
- 福祉用具の販売およびレンタル
訪問入浴サービス
住宅改修 - 関連会社
- 瀬戸内オリーブ
- 地図
- URL
- http://fukushiplaza.co.jp/
- 確認日
- 2021.09.06
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