作品を通して“香川”を発信する

かがわ総文祭生徒実行委員会

Interview

2024.07.18

のり染でのれんを制作

のり染でのれんを制作

「かがわ総文祭2025」で行われる部門の中から3つをピックアップして紹介する。

「文字」で交流を深める【書道】

静かに紙と向き合う「書道」と、音楽に合わせた振り付けを披露しながらチームで一つの作品をつくる「書道パフォーマンス」。多様な活動を続ける全国の高校書道部員が、文字を通して交流するのが総文祭の書道部門だ。「かがわ総文祭2025」では、各県で選ばれた作品を会場に展示するとともに、交流会も予定している。

交流会では、全国から来県する高校生約300人が、あらかじめ書いた作品を竹骨にのり貼りする丸亀うちわづくり体験や、展示作品について意見交換会などを行う予定。本番当日に他県の生徒にうちわづくりを説明したり、意見交換のファシリテーターを担ったりする生徒たちは、うちわの試作など今から準備を進めている。

部門の生徒副実行委員長・高松桜井高校2年の山本美羽さんは、「自分の成長を感じられる書道も、みんなで一つの作品をつくるパフォーマンスも楽しい。総文祭ではお迎えする側として文字を通して香川の魅力を伝えたい」と話す。
交流会用のうちわを試作

交流会用のうちわを試作

準備も作品制作も全力で【美術・工芸】

絵画、彫刻、デザイン、工芸など様々なジャンルから「かがわ総文祭2025」に香川代表として展示されるのは7作品という狭き門。高松工芸高校2年の山口こゆきさんと釜野瑚雪(こゆき)さんは、その作品づくりと同時に美術・工芸部門の生徒実行委員長と副委員長としての活動も行っている。
瀬戸内海の生き物のワイヤー作品を県内美術部が共同制作

瀬戸内海の生き物のワイヤー作品を県内美術部が共同制作

本番当日は、他県の高校生と交流会を行う教室の入口に「善通寺」「津田の松原」といった香川の名所をのり染で描いたのれんをかけるほか、「うどん」「ハマチ」などをかたどった張り子に絵付けをしながら交流する。「美術部は運動部のように練習試合がないので、のれん作りで他校の生徒と交流できるのは貴重な経験」と山口さん。

準備が本格化する総文祭に向け、「香川のことをゲストに説明できるよう知らない名所にも行ってみたい」と釜野さん。また山口さんも「少しでも多くの人の記憶に残る展示やおもてなしができるよう、企画力やコミュニケーション力を磨いていきたい」と話す。

ファインダーから香川を知る【写真】

県内の高校で活動する写真部の生徒に向けて、香川県高等学校文化連盟写真専門部では有名な写真家を講師に迎えた技術講習会を開催。撮影技術の上達や写真への興味をより深めるため、毎年多くの生徒が参加している。

6月に開催された講習会は「人物を撮る」がテーマ。生徒約80人が講義を受けた後、会場近くの商店街の協力のもとグループに分かれ、お店や地域の魅力を伝えられる写真を撮影した。

講習会に参加した、写真部門の生徒実行委員長・丸亀高校1年の奥村紗衣さんは、「来賓をご案内する時に“これは私が撮影しました”と言えるよう、展示作品に選ばれるような写真を撮影してみたい! 今は香川の魅力がすぐには思いつかないけれど、撮影を続けながら新たな香川のよさを発見できたら」と話す。
講習会の実習で地元店舗の人を撮影

講習会の実習で地元店舗の人を撮影

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