海洋ごみを活用した「水族館」の設置を目指す

小豆島中央高校

Interview

2025.07.17

始まりは、「せとうち留学」を利用して小豆島中央高校に入学した群馬県出身の田口未空さん(3年)と愛知県出身の平田ひなさん(3年)が小豆島の海の美しさに感動し、その魅力を伝え次世代につなぎたいという思いから。活動を模索する中で、海洋ごみ清掃をした際にきれいだと思っていた海岸や海中に想像以上のごみがあったことから、現状を変えるために何が必要かを考えることになった。

活動に共感した2年の池田香蓮さん、三枝明莉さん、田川七衣さんとともに実地調査や取材を進める中で、海の近くに住んでいるのに住民が海への興味が薄いこと、費用の問題から大型ごみが回収されづらいことなどを把握。そこで、海洋ごみアートを活かした水族館を設置し、入館料を大型ごみの処理費用に充てる、という計画を立てた。実現に向けて1日だけ水族館をオープンし、来場者の反応や意識の変化を調べる実証実験も行った。

活動について「水族館の場所を貸してくれたり、鉄工所が水槽を設置する台を無料で作ってくれたりと、地域の人たちのサポートが嬉しかった」と平田さん。「今後は、実験結果を踏まえて実現に向けて何が必要か、費用など具体的に考えていきたい」と池田さんは話す。

これまでの活動は、大阪・関西万博の会場でプレゼンテーションする予定だ。

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