自分の“好き”を追求する

かがわ総文祭生徒実行委員会

Interview

2024.09.19

「かがわ総文祭2025」で行われる部門の中から3つをピックアップして紹介する。

試行錯誤も、いい経験になる【ロボット】

小型集積型コンピュータ(マイコン)を載せた車がコースの白線を読み取りながら自動で走り、タイムを競う「マイコンカ―ラリー」。毎年全国大会が開催されているが、かがわ総文祭2025「ロボット部門」でもマイコンカ―ラリーが開催される。これまで、様々な大会で好成績を収めてきた観音寺総合高校でも、両方の大会に向けて準備を進めている。

大会には一人一台ずつマシンを調整して参加。電子科・進学コースの宮崎ひとみさん(3年)は、コースをカメラで読み取って自走するマシンを使う「カメラクラス」に出場。「授業で知識や基本的な技術は学びますが、実際につくってみると全然違う。プログラムも難しくて、なぜうまく走らないか原因が分からないことも多い」と言う。ただ、試行錯誤しながら勝てるマシンをつくるのは楽しいそう。「一人の考えだと行き詰まるけれど、仲間といろんな話をすることで視野が広がり、アイデアが生まれる」と活動を通して刺激を受けている。

活動を通して身近な課題を考える【自然科学】

物理・化学・生物・地学分野の研究成果を、都道府県代表の高校生が発表する自然科学部門。今年、岐阜県で行われた第48回大会で香川県代表として出場した高瀬高校生物部は、コロナ禍を経て「蛍光チョークを使った感染防止対策」について発表した。

来年のかがわ総文祭2025では、自然科学に関する香川県内の企業や施設などを訪問する「巡検研修」も行われ、全国から訪れた高校生たちを香川の高校生が20コースほどに分かれて案内する。

高瀬高校生物部は、「MITOYO MORINGA」(豊中町)の案内を担当する予定で、ツアーガイドの下見を兼ねて8月に訪問した。同社では、約90種類もの栄養素を含むスーパーフード「モリンガ」を生産。部員はモリンガについて説明を受けたほか、葉の観察や根の香りを確かめるなど知識を深めた。細川晋吾さん(3年)は「食料難を救うといわれるモリンガを大学で研究したい。様々な活用方法を見つけて商品化できれば」と話す。

熱量が力になり、心を動かす【応援】

学ランなどを着て力強く演舞するリーダーと、アクロバティックで華やかなダンスで魅了するチアリーダー。個性豊かな応援団が、ほとんどすべての高校にある香川のような県は全国でも珍しいという。総文祭で応援部門があるのも香川大会ならでは。当日は、県内の応援団と他県からの応援団が一堂に会してパフォーマンスを披露し、交流する。

生徒応援部門委員会委員長・丸亀高校の中川愛萌さん(2年)は、「応援のおかげで勝てたと言われると嬉しいし、私も頑張ろうと思う。まわりの人も巻き込んで一緒に熱く応援できた時は何ともいえない」とその魅力を話す。また、副委員長の江口仁菜さん(2年)が所属するのは、今年8月にチアダンス世界大会に出場した尽誠学園高校。「練習を重ねて技ができるようになると達成感がある。いろんなイベントで他校の応援団と交流できるのも楽しい」と言う。2人とも、かがわ総文祭2025に向けては「応援ってすごい!と思えるようなパフォーマンスをしたい」と意気込む。

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