未来を担う中小企業を
様々な分野で支えるパートナー

中小企業基盤整備機構四国本部 企画調整課 菊地課長・岩國海帆さん

Interview

2025.10.16

各機関との連携で中小企業・小規模事業者を手厚くサポート

日本の企業の9割以上を占める中小企業・小規模事業者は、日本の産業を支える重要な存在。そんな中小企業等を、起業•創業期から成長期、成熟期とステージに合わせて支援する中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)は、国の中小企業政策の中核的な実施機関として中小企業等に寄り添った様々な支援メニューを提供している。

その豊富な支援メニューは、各分野の専門家とともに実施され、さらに心強いのが国や地域の支援機関等とも連携している点だ。中小機構に相談すれば、多分野のエキスパートが対応するほか、課題によっては他機関につないでもらうことができる。「悩む前にまずは相談。いつでも誰でも気軽に頼ってもらえる窓口でありたい」というのが四国本部スタッフの思いだ。

具体的にはどんな支援メニューがある?

メニューは「経営全般」「事業の継続」「販路開拓•海外進出」「人材育成」など、多岐に渡る。

「経営全般」では、経営課題や支援施策の相談に関しては、中小企業診断士等の各分野の経験豊富な専門家による「経営相談」、個別の経営課題を解決するための「ハンズオン支援」、スタートアップや起業予定者の様々な相談に対応する「スタートアップ挑戦支援」、ITの利活用・導入をサポートする「IT経営サポートセンター」など。

中でも「ハンズオン支援」は、 課題に向き合う企業に対し、中小機構職員と専門家が自走化を目指した伴走支援や、企業を“主役”としたコーチング支援を行い、課題解決だけにとどまらず企業の自立的な成長・発展を目指す。

「事業の継続」では、自然災害などのリスクに備えるための「事業継続力強化計画策定支援」、資金面では経営者の退職金として活用可能な「小規模企業共済」と連鎖倒産に備える「経営セーフティ共済」がある。

「販路開拓・海外進出」では、海外進出を支援する「海外展開ハンズオン支援」や中小企業と国内外の企業をつなぐ「J-GoodTech(ジェグテック)」など。

また、企業の成長に欠かせない「人材育成」への支援として、「中小企業大学校四国キャンパス」を運営。現場に戻ってから使える“活きた”研修が魅力だ。2日間の短期コースを中心に「組織マネジメント」、「企業経営・経営戦略」、「人事組織」、「財務管理」など幅広い分野の研修を提供している。

これら以外にも、中小企業等のステージに応じた様々な支援事業を展開している。

地域の特色を活かした地場産業を 次代へつなぎたい

中小機構四国本部で地域連携支援を担当する岩國海帆さんは、東京出身で大学では日本文学を専攻。在学中に、需要の低迷を理由に、日本文学の専門書を作る出版社や印刷所の相次ぐ倒産に直面した。「専門性に特化し、文化的な価値を残してきた日本文学は学術の土台になるものだと思っているので、それを支えてきた企業の倒産は大きなショックでした」。

この経験から、地域の企業を支える仕事を選んだという。「事業承継や事業再生など、倒産を回避する方法はなかったのか。日本は地域によって多彩な文化があるが、それを支える大切な企業がなくならないようにしたい」という思いで挑む。また、父親の実家がある高松市は小さいころから馴染み深い場所でもある。「四国は特色ある産業が多く、この地域で雇用を生み出し、地域全体を盛り上げたいという熱意を持った経営者が多いのも特徴だと思います。“地場の産業”を残すことは”地域の個性”を残すこと。それをサポートする今の仕事にやりがいを感じています」と話す。

中小企業基盤整備機構 四国本部

住所
香川県高松市サンポート2-1高松シンボルタワー タワー棟7階
代表電話番号
087-811-3330
設立
2004年
事業内容
販路開拓、新事業展開、海外展開、経営全般に関する課題解決の支援、共済事業など
地図
URL
https://www.smrj.go.jp/index.html
確認日
2025.08.21

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