理論と実践の両面から学ぶ「人材育成」支援

中小企業基盤整備機構 四国本部

Interview

2020.12.17

事業を担当する中村恵大さん(写真左)、永田幹さん

事業を担当する中村恵大さん(写真左)、永田幹さん

起業から経営相談、新事業、新商品開発、販路開拓、海外展開、事業承継まで、産業を支える中小企業を対象に、さまざまな課題解決を支援している中小企業基盤整備機構(中小機構)。四国本部では、その支援の一つとして2019年11月に人材育成を目的とした中小企業大学校四国キャンパスを開校した。

中小企業大学校は、ビジネスに生かせる専門知識や能力を身に付けてもらうため、経営者・管理職向け、人事、マーケティングなど幅広い内容の研修を実施。これまで四国にはなく、関西校や広島校まで通う必要があったが、開校を機に四国でも大学校の研修が受けられるようになった。

四国キャンパスの特徴は、特定の校舎をもたず地域各所で研修を開催する点。今年度は10の講座を計画し、参加者の満足度も90%以上と好評だった。「一方的に講義を受けるのではなく、グループワークや自社の現状把握ができるような課題に取り組んでもらうなど、理論と実践の両面から学ぶことを大切にしています」と企画調整課・宮本有也課長代理。

四国キャンパスの研修内容は多岐にわたっている。例えば「信頼される管理者のコミュニケーション力」講座は、コミュニケーションはスキルよりまず、相手の立場にたって何をどう熱意をもって伝えるか、といった考え方まで掘り下げた内容。「人として成長できた」という感想も寄せられたという。
 
「研修の初日と最終日を比べると受講者の顔つきが変わっている。参加者の変化を感じられることが喜びでもあるし、研修をきっかけに横のつながりができることにも意味があります」と事業を担当する人材支援課・中村恵大さんはいう。

受講したことで、自社の課題が把握できたという場合は、その解決のために中小機構が手掛けているさまざまな支援につないでもらえる。「中小機構の経営相談窓口の専門家として登録されている人が講師という場合もあり、研修をきっかけに相談窓口を活用して研修での疑問点をさらに深堀りできるにもポイントです。受講者に対し、実務に即した継続的な支援ができるように心がけています」と人材支援課・永田幹さん。

21年度も12講座の開講を予定している。

中小企業基盤整備機構 四国本部

住所
香川県高松市サンポート2-1高松シンボルタワー タワー棟7階
代表電話番号
087・811・3330
設立
2004年
事業内容
販路開拓、新事業展開、海外展開、経営全般に関する課題解決の支援、共済事業など
確認日
2020.12.17

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