モットーは「凡事徹底」
地域の元気を支えたい!

中国銀行 執行役員・四国地区本部長 吉田 秀樹さん

Interview

2024.10.03

鮮魚店の長男として倉敷に生まれ、早くから金融の道を志した青年期。香川大学経済学部で学び、「生まれ育った瀬戸内で地域の役に立ちたい」と、中国銀行を就職先に選んだ。営業店・本部の双方をバランスよく経験して視野を広げ、今年6月の四国地区本部長着任とともに、大学時代を過ごした高松の地を再び踏んだ。

地域に親しまれる歴史を実感

キャリアは総社東支店からスタート。次いで高梁支店に所属していた時に、行内の長期研修選抜テストで優れた成績を残したことから、東京で1年間学ぶチャンスを掴んだ。ちょうど30歳になる年だった。(公財)日本生産性本部が認定する経営コンサルタントの資格を取得し、「経営の基礎を学ぶとともに、営業・融資業務に携わる上でお客さまの課題解決に直結するスキルが身に付いた」と振り返る。

長期研修を終えて、モチベーションも高く福山支店へ着任。地域に中国銀行のファンが多いことに改めて驚いたという。「当行は岡山の銀行だと思われがちですが、岡山・広島・四国・兵庫エリアの60数行が合併を繰り返して今の姿になった歴史があり、広島でのルーツは松永為替、香川でのルーツは阪出銀行と、いずれも明治時代にまで遡ります。私たちにとってはどこも『地元』であり、古くから地域の皆さまにかわいがっていただいていることを実感しました」

2002年、人事部に異動し研修センターで人材育成に携わる。かつて自身が「選ばれる側」として参加した研修プログラムに、「選ぶ側」としてかかわることになった。当時は銀行が全国的にシビアな状況で、同行内でも各部署に経費削減の命が下っていた。そこで「長期研修の派遣人数を減らすなど、研修費を削減してはどうか」と人事担当役員に進言したところ、「人材育成は将来への投資だ、絶対に削ってはいけない」と窘められたという。「自分自身も成長させてもらった身として、忘れられないお叱りでした」

こうした先達の指導は、「凡事徹底」を旨とする今の姿勢にもつながっている。「必ずホームランを打つことはできなくても、素振りは毎日できるでしょう。あたりまえのことを継続する大切さを先輩方から学び、実践してきたつもりです」

地域の魅力を発信し 人材の定着を図る

2013年、40代早々に日生支店へ支店長として着任し、その後も尾道駅前支店、総社支店で支店長業務を経験。支店の営業推進・事務管理・人材育成を統括する立場として、「地域が元気だからこそ銀行も元気になる」と実感した。中でも、地域を元気にする上で必要なのは「若者たちの定着」だと指摘。「地域に魅力があれば人は自然と集まります。私たちも地域のよさをどんどん発信するとともに、ちゅうぎんグループとしても魅力のある企業体であるよう努力したい」と語り、四国地区本部長として「地域のために何ができるかを第一に考え、地域のプレゼンスを上げて、『何でも相談できる地元の銀行』と親しまれる存在を目指したい」と意気込む。

オフの楽しみはゴルフ。大学時代はゴルフ部に所属し、プレー歴30年以上、休日は「うまくなりたいから、練習も大好き」と腕を磨く日々だ。「ドライブも好きで、四国一周を考えています。赴任中に叶うチャンスがあればうれしいですね」と気さくな笑顔を見せた。
2018年、ふるさと納税を利用してゴルフ仲間と遠征

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戸塚 愛野

吉田 秀樹 | よしだ ひでき

略歴
1968年 岡山県生まれ
1992年 香川大学経済学部 卒
    中国銀行 総社東支店 入行
2013年 同 日生支店長
2016年 同 尾道駅前支店長
2019年 同 総社支店長 兼 備中地区本部副本部長
2022年 同 執行役員人事部長
2024年 同 執行役員地区本部長

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